百名山

百名山18座目:美ヶ原~飛騨一閃~(14.05.18)

折角長野まで来たのだし蓼科山だけで帰りたくなかったので
翌日もう一座登ろうと考えていた。

周辺を捜索すると丁度いい百名山を発見。
蓼科山からも見えたテーブルのような高原台地・美ヶ原だ。
登山口からの高低差も小さく連日登山するのは丁度良いな。
まずは同期に提案してみる。

俺『明日美ヶ原登ろうとおもうんだけどどうよ?』
同期『ウツクシガハラ?・・・(地図を確認)
ナンカツマンナソウダシカエルワ🏍==3』
と、走り去ってしまった。
俺『ぐぬぬ・・百名山を愚弄するとは許せん。
俺が面白さを確かめに行ってやる!(#`皿´ )』

諏訪湖畔で一人寝の寂しい夜を過ごし←
ビーナスラインを朝駆けして登山口を目指した。



登山口の山本小屋に到着。
ビーナスライン終点付近に位置する道路のほぼ最高地点にある。
標高は1900越えで朝はそれなりに肌寒い(((°Д°)))

遠くには八ヶ岳と南アルプス。
駐車場の時点ですでに絶景!期待は高まる。

まずは山本小屋でトイレを済まそう・・・
と思ったら入口に愛しの百名山暖簾!
順調にバッジは集まっておりますよ( `・ω・´)b

小屋を出て歩きだす。
青空!草原!砂利道!
北海道のような『何もない』がそこにある素晴らしい登山道だ。

草原の向こうに映える八ヶ岳連峰。左端が昨日登った蓼科山だ。
山頂から見る南八ヶ岳は別の山脈のように見えたけど
こうやって引いてみるとやっぱり一つの山脈だよな。
そしてよく見ると富士山が仲間になりたそうにこっそり並んでるw

暫く進むと右手におしゃれな塔が見えてくる。
これは美しの塔という名の霧鍾塔(濃霧時に鐘を鳴らして登山者を導く塔)だそう。
中にも入ることができ簡易避難所の役割もあわせ持つ様子。

シンボルに宿る太陽。
これからも登山者の安全を守り続けてくれ!

塔を過ぎてから分岐路を右折。好天すぎて実に気持ちいい・・・
体への負担は全くなく思考停止で
歩きつづけることができる最高の登山道じゃないか。
どうもあの右奥にあるの盛り上がった丘が山頂のようだ。

山頂である王ヶ頭ホテルに到着。
周囲にはホテルを守るように電波塔群が並んでいる。
美ヶ原はちょうど長野の中心地かつ標高も高いため
県内放送局の電波塔設置にはおあつらえ向きの場所だそうだ。

そしてホテルの宿泊客はなんとここまで車で運んでもらえるらしい。
おそらく百名山の中で一番簡単な頂だろう。。。

ホテルの裏側には山頂石碑が鎮座。
塔もそうだがいちいちデザインがアーティスティックで素敵。
バッジにも同デザインが象られたものがあったので即購入!



とりあえず踏破したしどうすっかと周囲を見ると・・・ん?王ヶ鼻?
その向こうには白き山脈!?・・・絶対景色いいじゃん!行ってみよう!ε=┌( °д°)┘

到着。若干標高は低いがこっちのほうが人が集まってる。
何が見えるのかな~?と鼻の先端に立つと・・・

蒼天切り裂く白き一閃!
『うおおおおおかっけええええ!ってかなんだあの山は!( ゚Д゚)』
地図見るとどうやら北アルプス(飛騨山脈)であることが分かった。
名前はよく聞いていたものの実際に目にするのは初めてで
その迫力に鳥肌が止まらなかった。

興奮しながら地図確認とハイパーズームを繰り返して山座同定。
ふと目立つ突き出たピークを発見・・・まさか、あれが噂の槍ヶ岳か!?

日本百名山の著者、深田久弥さん曰く
『一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、
いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、
まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。』
と言われるくらいの名峰。

名前の通り天を衝く鋭い山容でこんな遠くからでもよく目立つ。
百名山を始めたのなら俺もいつかあそこに立つんだよな・・・
なんか、すげー胸が熱くなってきた!(・`д・´)

安曇野の街並みの向こうには北アルプス最南端の乗鞍岳。
街と山が同時に映ると大きさが強調されて迫力が増すなぁ。
ああ・・早く登りたい(;´Д`)

景色も天気も最高すぎる・・・
寝っ転がって大自然を全身で感じる幸せなひととき(-_-)zzz

周囲でも多くの登山者が思い思いに休憩していた。
絶景を見た者の気持ちはひとつだ(´▽`*)

少し落ち着いて周囲を見ると石仏軍を発見。
これらは全て御嶽山の方向を向いていて御嶽教信仰の対象なんだとか。
よし、これで見るもん全部見たし帰ろう!

同期よ損したなァ?美ヶ原は滅茶苦茶楽しかったぞ!( ゚Д゚)
と、内心ほくそ笑む←

しかし北アルプスの衝撃は凄まじかった。
あそこにたどり着くにはあと何回登ればいいかわからない。
でも目の前の一座に集中しつづければ、近い将来その時が訪れるだろう
・・・よし、もっと頑張るぞ。と、帰路につく。
この青空のようなすがすがしい気持ちと、
相反する熱い思いを胸に滾らせて。

ルートレビュー

難易度:E
山頂の王ヶ頭ホテルまでは車が通れる
整備された砂利道となっているため危険個所なしです。

体力度:E
標高2034m 標高差92m 平均斜度1.7°
登り1:10(3km) 下り1:40(5.1km)
高低差をほとんど感じない平坦路のため
通常の歩行能力さえあれば山頂にたどり着けます。

展望:A
登山口から見晴らしが効き南アルプスと八ヶ岳を背景に
心地いい高原歩きができます。王ヶ鼻まで行けば
頸城山塊・北アルプス・御嶽山が一直線に並ぶ
絶景が待っているため必ず行きましょう!

総評:C
ほとんど平坦路なため『登山』というには
少し物足りないかもしれません。
しかしその間口の広さで全ての人が山の美しさを
知れるきっかけとなりえる素敵な場所だと思います。

締めの一言
槍ヶ岳は絶対今年中に行ってやる!

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