百名山

百名山37座目:旭岳~北海のアルプス~(14.08.12)

なぜ十勝岳を午前中で登り終えたかというと
ここ、旭岳との連続登頂を成功させるためだ。

元々は一日一座のペースで登るつもりだったが台風に予定を狂わされ
一日二座登らざるを得ない状況になってしまった(;´Д`)

十勝岳と旭岳はどちらも大雪山国立公園にありコースタイムは短い。
日程切り詰めて同時制覇するならこの2座しかないと判断した。

望岳台を地平の彼方へ振り切って60㎞。
その先にそびえるのは・・・北海道最高峰!/ ^o^\



登山口である大雪山旭岳ロープウェイに11時前に到着。
往復2200円を払い標高1100→1612mまで一気にショートカット!

元々は下から登るつもりだったけど流石に今回は
時間的に厳しいので文明の利器使わせてもらいます(゚∀゚)

十勝岳下山後に晴れたからワンチャンあると思ったけど
曇りって・・・うまくいかねぇなぁ(´;ω;`)

さぁ、真っ白な雲に向かってゴンドラーイド\(^o^)/←

頂上である姿見駅に到着。
駅員さんによる駅周辺の見どころや注意点などの説明を受け解放。
早速外に出てみると・・・

お!?
意外にも雲は上空で周辺には景色があった。
山頂はガスってるが旭岳そのものは見えているしまだチャンスはありそう。
11:40、登山開始!ε=┌(  °д°)┘

周辺には遊歩道が張り巡らされ観光客も楽しめるようになっており
その最終地点にあるのがこの姿見の池。
晴れていれば文字通り湖面に反射する旭岳の姿を見ることができそうだ。



ここからは本格的な登山道!
火山らしい荒れ果てた岩場を直登でガンガン標高を上げていく。

山の中心部を走る巨大な『地獄谷』の右側を
まっすぐ登り続けるダイナミックな登山道が続く。

谷の左側見ると斜面に様々な模様が走る。
元々は火口だったのが崩落して谷になったのだろうか?
いままで見たことない山容に胸がときめく!(*’▽’)

気づけば足元は茶岩から赤砂利に変化。

山肌に目をやれば亀裂の走る新緑。
色とカタチで常にインパクトを与え続けてくれる
素晴らしい登山道だ!(´▽`*)

しかし姿見からの様子通り頂上付近で雲に覆われる(´;ω;`)
唯一見えたのは登山道脇に無骨に佇む金庫岩。
近くにも同じような形のニセ金庫岩があり
視界不良のときは目印を間違えて迷う原因になるんだとか。
現在はニセの方にはロープが張られておりその心配はないそうだ。



13:00山頂着・・・視界ゼロ( ꒪﹃ ꒪)
そして十勝岳のような爆風が登山者を襲う。

スーパーサイヤ記念撮影←
てか山頂滅茶苦茶寒い((( ゚Д゚)))
夏とはいえ化繊ダウンジャケット着ないと耐えられないレベルだった。
標高2300程度とはいえ高緯度の分
環境は本州のアルプス並みになってるってことか・・・
上着置いていこうか迷ったけど持ってきて大正解だった(;´Д`)

一瞬だけ霧が抜け見えたのは隣の熊ヶ岳。
山頂には火口のようなくぼみが見える。
もし晴れてれば同じような火山群が密集する
凄まじい世界が広がっていたのかもしれないな・・・
悔しいがまた見に来よう(´;ω;`)

もう寒くてじっとしていられなかったので
これだけ撮って素早く下山したε=┌(  °д°)┘

1時間ほど下り雲を突破して地獄谷を振り返る。
この周辺は噴気孔が多くあり硫黄の匂いと共に噴煙が雲へと昇華してゆく。
暖かくなったので登りは急いで見ていなかった遊歩道散策と行こうか!



おーっとここにも金庫岩が←
コガネギクの大群生が周囲を取り囲む。

咲き乱れるエゾオヤマリンドウ。

驚いたのはチングルマの大群生!
木曽駒で見たのとは比べ物にならない数(゜_゜)
姿見周辺は標高1600くらいだけど
本当にアルプスと同じ環境なんだなぁ・・・

最後は夫婦池から望む旭岳でフィニッシュ。
これで山頂以外のほとんどの景色は撮ったし満足!

再びゴンドライドして麓へ戻る。
二座連続曇りで本来なら意気消沈する所だが
このあと楽しいイベントが控えておりテンションは高まり続けていた。

下山後、足寄方面までの200㎞を一気に爆走。
その先に待っていたものは・・・



兵庫からのライダー友達である小林氏との再会!(=゚ω゚)人(´▽`*)
蓼科山以降しばらく登場していない同期君の知人。

2011年の夏に同期と行った今のバイク購入後初の
四国遠征ツーリングで紹介されたのだが
その変態性に感銘を受け自分も頭のネジを1本外すキッカケとなった
ライダー人生の師匠とも言える存在だ←

ライダー歴は長いもののなんだかんだ北海道には行けておらず
念願叶って今回が初来道。
そんな彼と自分の旅程が奇跡的に足寄の地でカチ合ったため、
久々の再開を果たしたというわけなのだ。

北海道の聖地セイコーマートで食料を爆買いし
近くの道の駅あしょろ銀河ホール21へ移動して夕飯合成。
更に羊蹄山の名水コーヒーがここでも漢達の夜に彩りを添える・・・☕

こうしてクライマーズハイ×ライダーズハイ×北海道×セコマ飯
という恐ろしい計算式が成立←
我を忘れる興奮状態で深夜近くまで語り合ってしまったのは言うまでもないだろう。
・・・旅先で友人と会えるってこんな幸せなことある?(´▽`*)

一日二座登って260㎞も走って語りつくして
さすがに体力に限界が・・・( ꒪﹃ ꒪)
テント張るのも面倒だろうし車内を寝床として提供。
二人仲良く気絶_(´ω`」 ∠)_ _(」 ∠ε:)_

目覚めた俺たちはそれぞれの路を走り出す。
俺『きをつけてな!』
小『そっちもな!』
付き合わせた拳から熱い思いが伝わる(・`ω・)m*m( ゚Д゚ )

もう俺たちに余計な言葉は必要ない。
目的違えど、心はひとつ。

北海道を!/ ^o^\
全力で!!<(^o^)>
楽しもう!!!\(^o^)/

ルートレビュー

難易度:C
登山道に危険個所はありませんが
登りやすい環境に反してアルプス並みの高山環境。
悪天候時にはかなり気温が下がるため
防雨、防寒装備は必須となる所が注意です。

体力度:E
標高2291m 標高差679m 平均斜度15.8°
登り2:50(2.5km) 下り2:15(3.1km)
ロープウェイで標高を稼げるため
初心者でも十分登ることができます。

展望:A
姿見駅を出た時点で森林限界のため視界は抜群。
可憐な高山植物と過激な地獄谷を
交互に眺めながら楽しく登っていけます。
今回は惜しくも山頂は雲につつまれましたが
もし晴れればS判定だったかもしれません。

総評:A
登山客から観光客までを
ロープウェイで受け入れる満足度の高い山。
高山の美しさと火山の激しさを併せ持ち
訪れる全ての人を魅了するでしょう。

締めの一言
この最高の時間に、身を委ねよう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です