百名山

百名山19座目:霧ヶ峰(車山)~八頭一閃~(14.05.18)

美ヶ原を下山したものの体力が有り余っていたのと
北アルプスを見て高まった衝動を抑えきれなかったので
二座連続登頂を決意。隣にある霧ヶ峰に的を絞る。

このワードは三菱製エアコンで一般的に聴き馴染みがあると思う。
実際の霧ヶ峰は高原地帯にある草原で覆われた穏やかな丘陵で
エアコンのような涼風が吹くというのがブランド名の由来って所だろう。
名前の通り霧が出やすい環境なのだそうだが
今日の天気はいわずもがな。

更にビーナスラインが近くを通っているお陰で
最高峰の車山には駐車場からわずか40分という
展望台レベルの簡単な登山工程となっている。

たいていの百名山ハンターは美ヶ原とセットで登ることがほとんど。
もう行かない理由がない。
まぁ、ぶっちゃけ最初から行くって決めてたけどな( ゚Д゚)←

美ヶ原の山本小屋からは約40㎞で1時間程度。
ワインディングを堪能しながら夢中でバイクを走らせた。



駐車場着。
美ヶ原からずっと興奮してて気付かなかったが
昼飯食わずに走ってたので空腹でふらふらになっていた。
『いかん、まず飯を食わなければ・・・( ꒪﹃ ꒪)』
近くのころぼっくるひゅってに吸い込まれる。

暖色灯、そして木の色合いと香りが最高に落ち着ける空間。
深呼吸して興奮した心を整える・・・( ˘ω˘ )

バッジ購入と同時にシナモントーストを注文して胃にねじ込む。
『うめぇ・・・空腹は最高の調味料だな( ゚∀ ゚)』
今度山でもバーナーでパン焼いてみようかな?

腹ごしらえも完了、登山開始だ。
山を見上げると左上に謎の球体がある。あれが山頂かな?
これならトーストのカロリーだけで登り切れる!



登山道は球体に向かって直登するのではなく
右回りに迂回しながらゆっくり標高を上げてゆく。
金色の草原と青空を流れゆく雲が目に鮮やかだ。

美ヶ原よりは勾配もあり大き目の岩があちこちに転がっているため
若干足元に気を遣うものの十分初心者レベル。

高原を吹き抜けるエアコンのような涼風を感じながら歩いていると
もう正面に球体が見えてきた。

山頂付近で左手を見下ろすと一面の草原が眼下に広がる。
車山以外にも周辺には登山道が多数切られている様子だった。
あそこも歩いたら気持ちよさそうだなぁ・・・

約30分であっという間に山頂!
距離にして2㎞弱というところ。
うん、これなら誰でも登れるな。



看板の裏手には謎の球体。
目論見通りここが山頂だった。しかしこれは一体・・・?
案内板を読むと気象レーダーということが判明。

『ふむふむ、電磁波の反射を使って雨雲の位置や密度を測定・・・
同じものが全国に20ヶ所あってそのデータを合成して雨雲レーダーを作成・・・
って、めちゃめちゃお世話になっとるやつやん!Σ( ゚Д゚)』

今日のように晴天で安心登山ができるのも
全てこいつのおかげだったんだな、ありがたや(‐人‐)
そしてレーダーの向こうには・・・

八ヶ岳の全景!
うわぁーすげぇ!、横からみるとこんなんなってのか。
やっぱり北と南で全然山容違うなぁ。山座同定しなきゃ!

まずは南八ヶ岳にハイパーズーム。左から順に
西&東狗岳・根石岳・硫黄岳・横岳・赤岳・阿弥陀岳・権現岳・編笠山。
2000m後半の八つの頭が一閃に並ぶ。
百名山のターゲットになるのは真ん中にある最高峰の赤岳(2899m)か。
今は登れる自信ないけど・・・今年中には絶対取る!

そして真正面には蓼科山が大迫力で迫る。
白樺湖の存在もあって一番かっこよく見える場所じゃないかな。
これは諏訪富士と呼ばれるのも納得の絶景だ。

東斜面には車山高原スキー場のリフトが稼働しており
金さえ払えば誰でも山頂に立てるようだった。
どうりで普段着の人多いと思ったよ( ´_ゝ`)
美ヶ原のホテル宿泊料より安いしこっちのが簡単かもしれないな。

北アルプスの西側に台形のような目立つ山を発見。
あれなんだろ・・・中央ア?南ア?いや、山脈にしては小さい。
地図と照らし合わせると・・・御嶽山か!
日本では富士山の次に高い独立峰(3067m)。
『岳』じゃなくて『嶽』って字を使っているのが妙にカッコよくて
名前だけはずっと憶えていた。
あれも登らなきゃなぁ・・・もう行きたい山が多すぎる!!

八ヶ岳と南アルプスの狭間で記念撮影!
今日見た全ての頂を手中に収めるぞと、天高く指を突き上げた。

相棒の元へ帰還。
今週も三座の橋渡しよく頑張ってくれた。
簡単な山とはいえその景色は他の百名山に決して劣っていない。
そして写真や名前だけ知っていた山を
実際に目にした時の感動は半端じゃなかった。

この感情は、夢に近づくための大切な一歩。
そこにたどり着くために、これからなにをするかが重要だ。
『よし・・・もっと体力作り頑張るぞ!』
新たな決意を胸に、帰路についたのだった。

ルートレビュー

難易度:D
登山道に転がっている岩が大きく
歩くたび足の置き場に若干気を使いますが
初心者でも問題なく登れます。

体力度:E
標高1925m 標高差123m 平均斜度4.1°
登り0:45(1.7km) 下り0:30(1.7km)
距離、勾配、コースタイム共にかなり短く
展望台感覚で気軽に登れると思います。

展望:A
常に視界があり山麓は金色の草原で覆われ
山頂は八ヶ岳連峰の絶好の展望台。
特に蓼科山が最も見栄えの良い場所だと思います。

総評:C
車山のみの登頂でも十分な感動を味わえますが
草原の登山道も縦横無尽に歩きまわることで
『霧ヶ峰』の本当の素晴らしさを知ることができるはず。

締めの一言
百山は一見にしかず。


単独行も増えてくると記念撮影も一人でやらないといけないわけで。
人にお願いしても想像していた構図と違ってたり
そもそも誰もいないこともあったり。
そんな時役立つのがこいつ。
折り畳み式で重量68gと常にカメラに装着しておける軽さ。
大半のミラーレス一眼に対応する1.5㎏の耐荷重。
ちょっと地面に置いたりするときにも本体底面保護として仕事してくれるため
ソロ登山者のよき相棒となってくれるでしょう。

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