百名山

百名山17座目:蓼科山〜頂上決戦〜(14.05.17)

俺『春休みツーリング最高だったな』
同期『セヤナ』
俺『そういや最近登山ライド全然してないな。久々にどう?』
同期『ワルクネェナ』
俺『巌流島の決闘の続きは山頂でやろうじゃねーの』
同期『マケネーゾ』

遡ると一緒に登るのは武甲山以来3年ぶりだったりする。
同期もニューマシンに乗り換えたことだし丁度いい機会。

そんなこんなで今回のターゲットは蓼科山に決定。
長野にある八ヶ岳連峰最北端にある火山だ。
諏訪富士の異名を持ち北側から見ると綺麗な円錐形で
連峰の一部なのに独立峰のような雰囲気を漂わせている。

周辺にビーナスラインなどワインディングロードもあり
ツーリングにはこれ以上ないエリアだ。
3年前の感動を取り戻すため、春風と共に俺たちは走り出した。



登山口であるスズラン峠駐車場にピットイン。
やはり登山口に似つかわしくないこの2台は最高に目立つわ。

バス停が登山口の目印。
峠の向こうには残雪の八ヶ岳連峰が連なっている。
さぁて、頂上からはどう見えるかのかな?
意気揚々に出発!

登山道の最初は樹林帯。
鳥の巣のような謎の塊があちこちに散目される。

序盤からかっとばす同期。
決闘の続きはどちらが早く山頂をとれるかで決めようじゃないか!

同期『・・・・(;´Д`)=3』
俺『・・・・(;´Д`)=3』
二人『登山道急じゃね?』

最初から飛ばしすぎたせいで二人ともすぐバテる。
登山道はジグザグになっておらず
男体山のような無慈悲な直登が続いている。
か、火山はこういうもんなのか・・・?

競争は忘れてお互いスローペースに。
丁度景色も見え始めてきたので休憩しつつ周囲を眺めてみる。

遠くに見える山に焦点を合わせると・・・
あれは中央アルプス?
ウツクシイ・・・(‘Д’)

そこから左にスライドしていくと南アルプスの山々。
カッケーワ・・・(‘Д’)

更に左にスライドすると現在居る八ヶ岳連峰の南部が姿を現す。
カケヌケタイ・・・・(‘Д’)
辛い急登でも景色があれば楽しく進める!



更に進むと突如枯木の倒木帯が目の前に現れる。
北八ヶ岳エリアの一部には木が枯れる→茂るを縞模様のように繰り返す
『縞枯れ現象』というものがあり、蓼科山はこの南西斜面にのみ表れるそうだ。

枯木に降り注ぐ太陽がまぶしい。
この現象が起きる理由はまだ解明されていないらしい。

縞枯れエリアを抜けると岩稜帯となり視界が一気に開ける。
三つの山脈を背に人間サイズの大岩をクライミング気味に
よじ登る蓼科山屈指のテクニカルゾーンだ!

岩稜帯を登り切ると岩で覆いつくされた広大な平面。
その中心に立つ1本の標柱。
俺『これが・・・山頂?すげぇ!こんなの初めて見たわ』
同期『ケッセンノブタイニフサワシイナ』

この山頂は火口から押し出された溶岩が
そのまま冷えて形成されている溶岩ドームというもの。
火山といっても常に火口があるわけじゃないんだな・・・勉強になるわ。
案内板見ると少し先に展望台ありとのことなので岩を飛び移りながら歩く。

山頂平野の端部に位置する展望台からの眺望。
正面には白樺湖・霧ヶ峰・美ヶ原などのビーナスラインを構成する高原台地。
その向こうには南・中央・北アルプスが連なる360°の絶景!

俺『舞台はととのった・・・巌流島の決着、いまここでつけるぞ!!』
同期『カカッテコイヤー』

交差する剣閃!・・・風に記念撮影←



剣で語り合った後は仲良く山飯タイム。
相変わらず地域感を無視したラーメンチョイス←
同期愛媛出身だしあながち間違いでもないか。

ふと思いつきで山頂の気持ちよさを空中浮遊で表現。
胡散臭い合成感がたまらない←
これから記念撮影のネタに使っていこう。

腹ごなしに山頂の岩場散策。
雲に手が届きそうな雄大な景色・・・最高すぎる(´▽`*)

こんな場所に植物は無いと思いきやコケの茂るエリアが。
暖色に染まったコケが無機質な岩場に彩りを添えていた。

蓼科山頂ヒュッテに寄り道しバッジ購入。
いつか泊まってゆっくり過ごしてみたいな(‘ω’)

南八ヶ岳と南アルプスが重なる絶景を眺めながら下山路へ。
蓼科山は八ヶ岳連峰の一部だがいざ山頂から連峰を見ると全く別の山域という印象。
北側と南側で山容は全然違いそうだな・・・
百名山の中でも八ヶ岳と蓼科山は
二つに分けて選定されている理由もうなずける。

今日も最高の登山ができてずっと胸の高鳴る一日だった。
山と天気に感謝!(‐人‐)

俺『お疲れ!』
同期『ウェイ』
下山後に交わる勝利の剱。
巌流島から続いた決戦もここで一区切りだ。
またいつか、彼方の地で剣を交えようではないか。

明日はそれぞれ別の予定あり。
同期は北に、俺は南に。
スズラン峠をそれぞれの明日に向かって駆け下りた。

ルートレビュー

難易度:C
よく整備されており基本は足だけで登れますが
山頂付近の溶岩帯は少し手を使うロッククライミング要素ありで
ほどよい緊張感を楽しめます。

体力度:D
標高2530m 標高差805m 平均斜度16.7°
登り3:00(2.8km) 下り2:00(2.8km)
短い距離ですが山頂まで直登の続くきつい登山道です。
半分以上は視界があるため振り返って
景色に力を貰いながら登ることができます。

展望:B
登山道中腹くらいから周辺の山脈が見え始め山頂は360°の展望。
八ヶ岳・南,中央,北アルプス・浅間山・奥秩父・霧ヶ峰・美ヶ原など
山座同定をいつまでも楽しめる絶景が広がります。

総評:B
景色・難易度のバランスと登山道の変遷が魅力の山。
特に溶岩の敷き詰められた山頂平原は最大の個性で一見の価値あり。
八ヶ岳連峰のデビューとしては最適の山です。

締めの一言
『八ヶ岳連峰完全縦走』・・・ひとつの夢が、心に宿った。


登山は動きやすい恰好でいいか・・・
と、服装は特にこだわらずずっとジャージで登っていたのだが
ゴムがへたって歩くたび半ケツになるのが気になり始めたため
今回新たに購入したトレッキングパンツ。

・ウエスト部に縫いこまれたベルトが腰を確実にホールド
・柔軟性のある生地が山でのどんな動きにも追従
・汗がすぐに乾く速乾性と通気性
・とにかく軽くはいてない錯覚にとらわれる←
・太もも部のポケットが行動食のゴミ入れに最適

上記の通り登山におけるストレス軽減されるのでスピード向上に繋がります。
やはり専用品はいい・・・もっと早く買えばよかった。

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