百名山

百名山30座目:安達太良山~霧に隠された真実~(14.07.14)

東北遠征3日目。
このエリアにあるもう一つの百名山・安達太良山(あだたらやま)を目指す。
磐梯山の北東、吾妻連峰の南東に位置するなだらかな活火山だ。

3日連続登山は初の試みだがここまで遠征してきているし
こんな近距離にある百名山を登らず帰るわけにもいかない。

位置的におそらく山頂からは磐梯山と吾妻山の雄姿が眺められるはずだ。
昨日の西吾妻山で見れなかった景色を取り戻すべく、
一縷の望みをかけて登山口まで走り出した。



麓の道の駅より眺める朝日。
晴れとも曇りとも言えないなんとも微妙な天気・・・( ´Д`)

とりあえず登山口である安達太良高原スキー場にピットイン。
おおう、、雲の割合が増してきた(;^ω^)

山頂方面は完全に雲に覆われている(; ・`д・´)
だがここまで来たならもう行くしかない!

マップ確認すると周回できそう。
くろがね小屋経由で山頂を回り薬師岳方面から降りるルートを選択。

奥岳遊歩道の終点に流れる鳥川の清流。
晴れなくてもいいから山頂もこのように穏やかであってくれよ(>_<)

振り返ると二本松市の街並みと周辺の山々が見える。
この時点で雲が頭上に迫り手が届きそうだった。

はい雲海突入\(^o^)/オワタ
ヤケクソで霧の樹林を突き進む。



登山口から1時間半でくろがね小屋に到着。
散々な天気で心が折れかけていたので少し休憩していくことにした。

平日なこともあり小屋には管理人のみだった。
お互い暇なので雑談タイムに突入←
偶然にも管理人さんはバイク好きで今回の東北遠征の旅や
九州遠征エピソードに火が付き1時間ほど盛り上がってしまった。

さらにこの小屋には温泉があることが発覚!
しかも日帰入浴も可(500円)という充実のサービス。
麓にある岳温泉はすべてこの源泉から引湯しているとのことだ。
メッセージボードを読むだけで小屋で過ごす幸せを感じとれるねぇ(´∀`)

寒かったし入りたかったけど快適すぎて帰れなくなりそう←
というか冒頭のバイクトークで心は十分に温まっていた。
『またゆっくり温泉入りに来ます!(`ー´ゞ-☆』
と、再会の挨拶し意を決して小屋を出発した。

稜線に出たらありえないくらいの爆風。
強烈な雨粒が顔面にたたきつけられる。
『フフフ。。。面白くなってきやがったぜ!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)』
自分に主人公補正をかける言葉をつぶやきながら我武者羅に山頂を目指す←

ついた・・・
爆風に揉まれること1時間。
もうなんの感情も沸かなかった(˙ー˙)

山頂には同じタイミングで登頂した無謀な登山者が居たので
お互いカメラを交換し30座記念の3ピースで記念撮影完了。
よし、これで目的は果たした。
この天気で長居は無用のためそそくさと下山した。

が、、、実は安達太良山の山頂はここではなかったのだ。
後ろにある岩塊こそが三角点・祠・山頂標識の設置されている真実の頂。
霧に隠された衝撃の事実を知ったのは3年後の冬となるのであった←



雨の時は植物に目を向けるのです・・・

ふと見つけた蜘蛛の糸。
球状となった雨粒が光を反射しとても美しい。
・・・これアリだな。
新たなる撮影対象を見つけることができた( ・∀・)b

薬師岳まで戻ってきてようやく暴風帯を抜ける。
はぁ、、、まじでしんどかった(‘A`)

山頂駅よりあだたらエクスプレスのゴンドラを眺める。
もう疲れたしこれ乗れば一気に戻れるけど・・・妥協しちゃダメだ!
最後の力を振り絞り下山道を一気に走り抜けた。

下山後は今回の旅のファイナルミッション!
南下しながら茨城のダムカード4枚を集める。
管理所の閉まるギリギリの時間に最後のダムに滑り込み記念撮影完。
全てを無事終えた瞬間緊張の糸が切れ
ダムのトイレ入口に座りながら寝落ちしてしまった( ꒪﹃ ꒪)←

今回の遠征は残念登山が多かったけど
過酷な状況を乗り越える体力・精神は更に磨かれたように思う。
これから始まる宿泊登山では荒天の中突き進む状況もあるはず。
前哨戦として丁度いいトレーニングになったのではないかな?

更にひとつ気づいたことが。
・車→運転時ずっとアクセル踏んだまま
・バイク→運転時ステップに足乗せるだけ
このことにより車より圧倒的に足の疲労が少ない!
登山ライド・・・悪くねぇな(゚∀゚)←

振り返ってみれば得るもの多かった東北遠征。
この経験を糧に、
次なる頂で笑うことを誓って、
846㎞の旅路を終えた。

ルートレビュー

難易度:C
一般的な登山道のため晴れればD判定ですが
今回の天候では道迷いや転倒の恐れがあるのでCとなります。

体力度:C
標高1680m 標高差733m 平均斜度9.8°
登り2:35(4.3km) 下り2:00(4.3km)
晴れであればごく一般的な体力度Dで登れますが
今回の天候の場合体力・精神共に大きく消耗するためC判定です。

展望:E
説明が必要か?( ゚Д゚)←

総評:D
展望に関して語れることはありませんが
くろがね小屋の日帰り温泉が最大の魅力です。
岳温泉の源泉となっている乳白色の湯は
天気が悪くても入りに来るだけの価値があります。
安達太良に挑むときは是非温泉セットは常備で♨

締めの一言
辛い経験をプラスにするのもマイナスにするのも自分次第!

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