百名山

百名山29座目:西吾妻山~天元突破の迷宮~(14.07.13)

東北遠征2日目スタート。
道の駅裏磐梯を出て向かった次なる頂は西吾妻山。

福島&山形の県境を東西に延びる吾妻連峰の最高峰だ。
昨日登った磐梯山の丁度真北あたりに位置するため
山頂からは崩壊した裏磐梯の雄姿を眺めることができるはず・・・?
淡い期待を胸に登山口へとバイクを走らせた。



登山口は山脈の西側にある天元台ロープウェイを使った最短ルートを選択。
駐車場にピットインし準備を進める。

ロープウェイ乗り場は結構人が並んでおり何本か待つことに。
料金表を見るとロープウェイ往復1600円、
その上にあるゲレンデを登るリフト3基の往復2280円と結構いいお値段(´Д`)

うーん、どうしよ・・・
これ乗ると一気に稜線に出れるんだけど
地図見る限りちょっと簡単になりすぎる気がした。
あと特に急いで登る理由もないんだよな・・・よし、歩くか!(=゚ω゚)ノ
漢は黙ってノーリフト、ノープウェイ!←

周囲を歩き回ると天元台に向かう林道を発見。
まずはここでウォームアップといこう!

1時間弱で天元台到着。歩きやすい舗装路なのはいいけど
足元には大量の蠢く毛虫((( ゚Д゚)))
うっかり踏まないように、そして上から奇襲されないように
神経を張り巡らせる必要があり必要以上に精神を消耗(‘A`)

登ってる最中なんか手持無沙汰だなーと思ってたら
ストックを忘れたことに気づき必要以上に体力も消耗(‘A`)←

俺の稼いだ標高。リフト料金を節約したのではない。
筋肉で支払ってやったのさ!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ



天元台高原のマップを眺める。
スキー場、宿、ペンション、野草園などがあるリゾート地といった所か。
まずは散策してみましょうかね。

猿と龍が混ざった謎の手洗い水・・・なかなか斬新なデザイン。
あと虎要素を入れて鵺(ヌエ)にしてほしいところだ🐒🐯🐍

おっとリアルモンキーもいましたよ🐒
昔野生の猿に遭遇した際『ウキーーッ!!』
ってキレながら突進されたトラウマが蘇る((( ゚Д゚)))
今回は遠距離狙撃だけで勘弁しといてやる←

野草園を彩る花々。

夢見の園地。

空を覆う幾何学模様。

静寂の空間。
撮影意欲を刺激されるオブジェクト多数。
山を忘れて観光地気分で撮影に没頭してしまった。



登山再開。ここからはスキー場のゲレンデを登る。
平坦に見えるよう撮ってるけど
実は樹の角度が垂直なので15°くらいある。
これを維持したままリフト3本分を登るのはなかなか足に堪えた

約1時間半かけてゲレンデをひた歩きリフト最上部に到達!
最後のリフトを登っている最中に雲行きが怪しくなり小雨に(´;ω;`)
・・・今回もやっつけ登山になることを覚悟しよう。

稜線には湿原の木道が広がる。
足元には高山植物が揺れているが強さを増す風雨の前に撮る余裕はなかった(´・ω・`)

稜線をさらに進んでいくと木道は消えてただの岩場となる。
闇雲に先行者について行ってたのだが
ちょっと目を離した隙に見失い登山道も完全に見失う\(^o^)/オワタ

右往左往したけど自分がどこにいるかわからず少し焦る。
下手に動くとリアルに遭難するので下山してくる人を待ち
山頂の方角を聞いてどうにか先に進むことができた。



ハプニングはあったが無事山頂到着。
周囲は樹林に囲まれどのみち景色はなかった。
この無表情がローテンションぶりを表現しているだろう←
まぁ、少し前に新しくしたレインウェアの性能テストになったかな。

撮影だけしてさっさと降りようとしたが
また濃霧に巻かれて分岐をミスりなぜか山頂に戻ってきてしまう←
西吾妻山・・・迷宮すぎるぞ(((°Д°)))

下山は若女平方面の周回ルートを選択。
ぬかるんだ樹林を無心で下っていると
道中に目玉のおやじみたいな独特な植物を発見。

これは銀竜草(ギンリョウソウ)という名の
腐生植物でまたの名をユウレイタケと言うそうだ。
目玉のおやじでまぁまぁ合ってた←

景色が無いときは植物を撮ろうね。
木の表皮に迫ってみたよ。PCの壁紙にでも使おう←

くっそ、またセンサー曇った(´;ω;`)
やはり雨は全てが台無しになるな。



若女平登山口に下山。今回は散々だったな・・・
失意の中トボトボを道路歩きをして駐車場へ戻る。

思わず吹き出すネーミングセンス。
雨で冷え切った心と体に
少しの元気を与えてくれたお前は間違いなく向日葵だったぞ!🌻

駐車場の少し先にある白布温泉を今日のゴールとしよう。
温泉の熱い湯が冷え切った心身を癒してくれた♨

温泉を後にして峠を南下。
駐車場から見えた吾妻山を振り返りながら瞑想に耽る。

山で雨食らったのは祖母山以来か・・・
天気も優れなかったし山中で迷ったりで
心残りのありまくる登山となってしまった。

天気予報の精度向上、道迷い対策、
まだまだ俺にはやれることが沢山あると感じた。
辛い経験を知ってそこから学び続けることで、きっと明日の山は輝く。
希望を胸に次なる頂へ向け西吾妻スカイバレーを駆け抜けた。

ルートレビュー

難易度:D
整備されている歩きやすい登山道ですが
山頂付近は分岐が多く濃霧だと迷いやすい箇所があります。

体力度:D
標高2035m 標高差1110m 平均斜度8.8°
登り3:45(7.2km) 下り3:20(5.5km)
麓から登れば一般的な負荷のあるコースで
ロープウェイを使えばE判定の
美味しいとこ取りのできる登山道になります。

展望:E
天元台ではかろうじて楽しめたものの
肝心の稜線は暴風霧で視界ゼロ。
麓からのルートも景色が開けている場所はありませんでした。
もう一度リベンジしてきます(泣)

総評:E
天気の影響とはいえ山の良さを感じきれず
不完全燃焼に終わってしまいました。
道中で出会った登山者曰く
西吾妻山だけ登るのは勿体ないと言っていたので
吾妻連峰を縦走することで
見えてくる本当の良さがあるのかもしれません。

締めの一言
道に迷うことこそ、道を知ることだ。

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