島山百選

島山百選1座目:亀老山(大島)~ビッグブリッジの死闘~(10.05.02)

2014年の記事を黙々と書き続けたけど
ちょっとだけ過去に戻って島山百選の話を始めようと思う。

島山百選とは(公財)日本離島センターにより
海に囲まれた島の山々の個性や魅力にスポットをあて
全国の島々を対象に2016年に選定された100座のことだ。
要するに島の百名山と言ったところだろうか。
今回の山に訪れた2010年当時にこの概念は無かったけど
ライフワークとしていた夜明けドライブで行った場所が
偶然にも選定対象だったので記念すべき1座目として紹介しちゃうよ(o’ω`σ)σ

2007年に始めた俺の最初の夢である夜明けドライブ。
2008年は相棒であるRX-8を買い関東制覇。
2009年は宿泊遠征で中部、東北、関西まで足を延ばすことに成功。
2010年は更に遠方を目指すべくGW休暇を使い初の四国遠征を計画した。

目的地は愛媛県。県内を観光を織り交ぜつつ
蓼科山とかを一緒に登った愛媛出身の同期君がちょうど里帰りしていたので
ついでに実家に邪魔してみようかなーという計画を立ててみた。
旅をするうえで一番大事なのは夜明けポイント。
朝日の見える景色の良い場所に前日入りし翌朝太陽を迎え撃つ必要がある。

県内で適地を探していると今治に亀老山(きろうさん)展望台を発見。
広島と愛媛を繋ぐしまなみ海道南端の大島にある307mの最高峰。
昇る朝日が瀬戸内海の島々と来島海峡大橋を照らす壮大な景色が
フッと頭に浮かんだのでここを夜明けポイントに決定!(´∀`)ノ
未知なるエリアに思いを馳せ出発当日を迎えたのだった。



22:30頃東京の実家を出発。
ここから830キロ離れた亀老山展望台を目指す。
間違いなく過去最長の運転距離。何時間かかるのだろう?
そもそも走り切れるのだろうか・・・いや、絶対に走り切る!!
強い決意を胸に実家を後にした。

まぁ一人で運転しきるのはさすがに危険と判断したので
このブログの始まりでもある半月山に登場した弟を旅の相棒として連行。
ドライバーチェンジしながら交代睡眠し1日で現地入りする作戦を取った。

ウッキウキで出発したのもつかの間、高速でいきなり渋滞に捕まる(‘A`)
GW初日+丁度この時期は高速1000円乗り放題を実施していたので
車での移動者が滅茶苦茶多かったのだ。

まぁ旅はまだまだ序盤。雑談に花を咲かせたり
音楽聞いてヘドバンしながらハイテンションで突き進む←

なんとか渋滞を切り抜け一気に300㎞距離を稼いで東海地方入り。
早朝5:00頃に弟にドライバーチェンジ。

サイドミラーに映る朝焼けが美しい。
まだこの頃はカメラもコンデジだったなぁ。
徹夜走行の疲れがきたので運転は弟に任せしばらく仮眠_(´ω`」 ∠)_



1時間ほど寝て起きると四日市JCT付近。
深夜ボーナスは終わって人の動き出す時間帯となり
ちょくちょく渋滞に悩まされ始める。

関西地方に入ると渋滞は更に激しくなる一方。
こういう時のマニュアル車は苦行でしかないな・・・( ´Д`)
乗り放題でPAまで我慢しながら進み続けるより
いつでも休憩できる下道ほうが精神衛生上に良いと判断して降りる。

気合の下道走行で13:00頃やっと渋滞難所の大阪を突破。
ナビの距離はいまだ絶望的な数字。
今日も丸一日運転だなぁ・・・┐(´д`)┌

兵庫から再び高速に乗り一気に距離を稼ぐ。
14:00にいよいよ四国への玄関、淡路島への道が見えてきた!

明石海峡大橋キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

俺『おおお!マジで海を渡ってるぜぇ!( ゜∀ ゚)』
弟『こんなでかい橋初めて見るわ( ゚д゚)』
車で海を渡るのが初めての爆走兄弟は興奮して完全覚醒。



15:00に淡路SAに到着。
長時間車内に引きこもっていた分この解放感がたまらん・・・
海と巨大建造物という男のロマンあふれる景色。
これが旅デスヨォ(´¬`)

休憩を終え淡路島を一気に渡り切り大鳴門橋を超えて人生初の四国に突入!\(^o^)/
17:00頃に徳島県の吉野川SAで小休止。

出発から20時間弱を経過しそろそろテンションだけじゃ乗り切れなくなってくる。
交代で寝てはいるものの疲れと眠気は取れないまま。
やっぱりいきなり愛媛なんて無謀だったのかな・・・(‘A`)

俺『おれが悪かった…(リポビタンD)』

弟『20時間も走り続けちゃ… (エスカップ)』

俺「手も足も疲れたぜ…(アリナミンV)』

二人『…てのは ウソだけどな!!(フルアクセル)』

弟『ヒャッハァアアアアア!!!(  ゚∀ ゚)』
俺『風を・・・そして光を越えろ!!(  ゚∀ ゚)』
栄養ドリンクガンギマリ。
すべてを超越してなんか楽しくなり車内に響く乾いた二人の笑い声(恐)
ドライバーズハイ状態で狂ったように走り続けた←

時刻は22:00。
車を止めて外を見ると来島海峡大橋を彩る夜景が眼下に広がる。
・・・ついた(´;ω;`)
ビッグブリッジに辿り着くための24時間の死闘に俺たちは勝利したのだ。

あぁ。。。今治の夜景が目に染みる(´;ω;`)
もう限界だ。明日の夜明けに備え駐車場にテントを張り泥のように眠りについた。
_(」 ∠ε:)_ _(´ω`」 ∠)_



翌朝5:00起床。
駆け抜けた相棒を優しく朝焼けが照らしはじめる。

おお!?もう太陽出てるじゃないか!
絶対景色ええやん!山頂へ急げ!

山とはいえ駐車場からこの階段を登ればすぐに展望台。
登山ってレベルじゃなく誰でも簡単にたどり着ける観光地だ。



展望台は立体的に入り組んでいて迷路のよう。
とりあえず一番高い場所の際に立つと・・・

瀬戸の島々を繋ぐ来島海峡大橋・・・!
カッケエエエ( ゚д゚)

柵には南京錠が害虫のようにゴッソリついてますね。
いわゆる恋人の聖地的なやつですね。
野郎同士で来ている我々には目障りなだけですね←



東側を見ると散らばる離島・空・海を太陽が赤く染め上げてゆく。
・・・これを見るために24時間走ってきたんだよ(´;ω;`)

西側を見ると月が輝く。
太陽と月が向き合う素晴らしい天体シチュエーション(*´ω`*)

北方面は島々を貫くしまなみ海道と朝日。
このまま走り切りたいけど今回は愛媛観光が目的・・・
大人しく引き返すとしよう(´;ω;`)

こうして夜明けドライブ愛媛編【俺たちの夜明け~BIG BRIDGE~】は大成功!!
空に舞いその喜びを体現する弟なのであった←



再び橋を渡って今治へと戻る。
弟『せっかく海近いしどっか見に行かね?』というナイスな提案。
近くの砂浜を探してドリフトをかましながら停車←
早速浜辺に近づいてみると・・・

海青っ!!!( ゚д゚)
関東の海とは透明度も青さも全然レヴェルが違う!!

波と戯れる弟。
いやーこんな綺麗なら海入ったり眺めたりで何時間も遊んでいられる。
・・・割とマジで四国に住みたくなった。

続いて近くにある来島海峡大橋展望台へ。
橋が繋ぐ馬島と大島を一望できる。
この建造物の迫力を海の青さが引き立てる良ロケーション(´∀`)

しまなみ海道というのは徒歩や自転車でも渡ることができるらしい。
歩いてすべての島を渡り切ったらめちゃくちゃいい旅になりそう・・・
よし、絶対にいつかやるぞ。まずは四国に住まないとな←

美しい景色と太陽を浴び弟も完全復活。
こうして亀老山の周辺を後に次の観光地へと向かった。

今回が初めての島山となったが山と定義している以上
山頂まで車で行ってしまうのは反則というか禁じ手という感じもする・・・
まぁこの時は登山本腰でやっていなかったし
愛媛の観光地という扱いだったし
島山百選という概念もなかったんで致し方なし。
また近くを訪れた際には自分の足で海から登ってみたいと思う。
山だけでない『大島』の魅力をより感じるために。

この後も旅は続くのだがそれはまた別の機会に語ろうと思う。
そして島山百選に本腰を入れ始めるのもまた少し先の話。
それまでは少しづつ、訪れた離島の魅力を語っていきたいと思います!(´∀`)ノ



ルートレビュー

難易度:E
山頂駐車場まで車で到達できるため超絶安全です。

体力度:E
上記理由により体力も全く消費しません。

展望:A
瀬戸内海の島々の眺望。
それを貫く来島海峡大橋が最大の見どころ。
簡単に行ける割に景色の満足感の高い山です。

総評:C
眺望は抜群なものの登山としては物足りないのも事実。
あえて麓から道路を歩いて登ってみれば
たどり着いた時の景色がより愛おしく感じられるかもしれません。

締めの一言
新たな夢が、ここから始まる!

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