二百名山

二百名山4座目:荒船山~爆炎の宴~(14.11.08)

SNSの集い第九弾。
御嶽メンバーで久々に皆で登りたいね~って話が持ち上がっていた。
あの時は楽しむどころじゃなかったし山頂も取れてないしで不完全燃焼。
もう一度皆で楽しいだけの思い出で上書きしたくて
俺もずっとリベンジの機会を狙っていた所。
そして11月中旬にやっと全員の予定が合う!

だが問題なのは山選び。
流石にこの時期となると高山は雪に覆われているし
なにより自分が近場の百名山をあらかた登ってるということで有名どころは断念。
近場・簡単・二百名山という条件で探し、目的地を荒船山(あらふねやま)に決定した。

群馬と長野の県境にある標高1423mの山。
平坦な頂上と切り立った崖となっている艫岩(ともいわ)という場所が
荒波を割って進む船のように見えることから名づけられた山だ。
世間的には2009年にクレヨンしんちゃんの作者 臼井義人さんが
滑落して亡くなった山として有名だろうか。
折角繋いだ8人の命。同じ悲劇は繰り返さないようにしなくては。
細心の注意を払って登ることを決意した。

とはいえ山としては簡単だし翌日全員休みということだったので
登山後は自宅で鍋パーティーフィニッシュ!!
贅の限りを尽くすことにしよう(´¬`)

そんなわけで当日を迎えたのであるが
なんとてらぽんが発熱により参加できず(´;ω;`)
体調次第で鍋パは参加できるかもとのことだったので回復に努めてもらい
彼女を除く7名で荒船山にアタックすることとなった。

が、更に問題が発生。
集合時間になってもタカさんが現れず連絡もつかない。
そういえば昨日の時点で仕事忙しいことを仄めかしていたような・・・
ははぁ、、、これやってんなぁ?( ゚д゚)
車回収時に一度だけ行ったときの記憶を頼りに全員の連携プレーで自宅を特定。
叩き起こしに突撃することにした←



インターホンを鳴らしても反応が無かったので
郵便受けにスマホを突っ込み大音量で音楽を流すとうめき声と共に玄関の扉が開いた。
俺『何か言うことは?( ゚д゚)』
タカ『・・・すいませんでした(‘A`)』
イズ『まぁ、おつかれ( ´_ゝ`)』

若干予定より遅れたけど無事全員揃ってよかった( ˘ω˘ )
登山口である内山峠にピットインし準備開始。

突如車からコンロと大きな鍋を取り出しザックにねじ込み始めるイズ。
料理長は何を作る気なのだろう。。。(゚∀゚)タノシミー

11:20頃、内山峠スタート!

御嶽の時と同じくオープニングは円陣撮影!
今回こそ楽しい思い出で埋め尽くそう!



登山道を暫く歩くと早速荒船山の象徴である艫岩が見えてくる。
おお、マジで船が乗り上げてんなぁ・・・景色が楽しみだ!

樹林が続くが空は晴れやか(^-^)

女子陣のドヤ顔も晴れやか←

1時間ほどで景色の良さそうな場所に出る。
看板に『この先断崖絶壁危険!転落死亡事故発生!』と書かれていることから
おそらく此処が臼井先生が旅立った場所なのかもしれない(´;ω;`)



12:45頃、艫岩の上に到着!
俺『よーし覗き込んでる感じで撮るぞー、
みんな落ちるなよ?・・・絶対に落ちるなよ?(゚∀゚)』
皆『そのフリやめろw』

崖になっているということは当然景色も抜群!
麓は内山峠へのワインディングを紅葉が彩る。
この紅葉の荒波を搔い潜り浅間山へと進む船に乗っている気分だ( ゜∀ ゚)

実は荒船山は艫岩が最高峰でなく
稜線沿いに南に2キロほど歩いた経塚山がピーク。
まず先にそっちをサクッと取ってしまおう。
この区間は歩きやすい樹林のフラットロードで
お散歩気分で歩くことができた(^-^)

13:20山頂到着!
無事全員に山頂に立てたことを喜びハイタッチ!
御嶽ではこれがやりたかったんだよ・・・(´;ω;`)

7人並ぶとカメラの画角に収まらないので
ふと思いついたトーテムポール風記念撮影。
なかなか面白い写真になった。首にダメージは残ったがな←
山頂は樹林に囲まれ景色も無く飯を食うにはちょっと味気なかったので
空腹を我慢し艫岩まで戻ることにした。



14:00艫岩に帰還。
さぁここからが今日の本番。
イズ料理長のショータイムだ!!<(^o^)>
なに作ってくれるのかな~?

イズ料理長『俺様の本気・・・見せてやるよ』
生肉・・・だと?( ゚д゚)

生米・・・だと?( ゚д゚)

生味噌・・・だと?( ゚д゚)
次々と繰り出される家庭的な料理の数々に圧倒される我々。

俺『負けてられねぇ、俺も本気出すぜ( ゚д゚)』
最近覚えた新山飯メニュー『カルツォーネ』を制作。
餃子の皮にあんこもちやらハムチーズやらキーマカレーなど
様々な食材を挟んで焼き上げる主食にもデザートにもなるイタリアンメニュー。
中身が何になるかは食べてからのお楽しみ♪



調理する姿を捉えるべく動画を回し続けるえぐっちゃん。
役割分担が完璧すぎるw

肉キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
香ばしい香りが周囲に広がる・・・ハヤククイタイ( ꒪﹃ ꒪)

着々と調理を進める面々。
幸せはもうすぐそこまで迫っている(゚∀゚)

ラストは蒸らし終わったご飯をオープン!!
栗ご飯・・・だと!?( ゚д゚)
最後までサプライズを仕込む料理長に脱帽m(_ _)m
これであらかた調理完了!それではみなさん・・・

『『『イタダキマーッス!!』』』\(^o^)/
山であることを忘れる豪華な飯と最高の仲間に囲まれる幸せなひと時。
荒船山の山麓に感嘆の声が響き渡った(´¬`)



さーて、腹も満たしたし最後は艫岩で記念撮影して締めよう!
咄嗟に思いついた直立不動空中浮遊。
なんか今日はネタ写真の構図ばかり閃くわ←

ジャンプ写真だと俺が入れず悩んでいたら次はせいちゃんの閃きが炸裂。
スマホのパノラマモードを駆使し撮影者を途中で交代して
無理やり全員を撮影するという荒業に挑戦。
受け渡しの瞬間ブレるから誰か一人の時空が歪むのが難点かなw
ともあれこれで全員で頂に立ったことが証明された!

散々はしゃいだ艫岩の向こうに太陽は落ちようとしていた。
・・・名残惜しいがそろそろ下山しよう。

イベントも登山も山飯も完璧で終始笑顔にあふれた登山。
このまま綺麗に大団円を迎えると誰もが思っていた・・・

16:40に内山峠に帰還。
最後に再び円陣撮影をしようと全員で肩を組んだ瞬間だった。
星『・・・・痛った!!!』
突然輪から離れ肩を抑えてうずくまる彼女。
俺『え・・どうしたん?』
星『・・・外れた( ´Д`)』
全員『まじで?Σ( ゚д゚)』

肩を組んだだけでまさかの脱臼。
実は彼女は過去に2度肩を脱臼して癖になっていたらしく
簡単な動きで外れてしまったのだ。

緊急事態に焦るがここは御嶽で培った連携を生かすとき。
下山は済んでいるし救急車は・・・いらないな。
まずは急いで病院まで搬送しなければ。
積載組、フォロー組に分かれて電波の入る場所まで車を走らせながら
片っ端から電話をかけ病院を探す。
幸いにも近くに土日でも開いている接骨院を発見。

突然グループラインに投下される
『○○病院に向かいます』のメッセージ。
寺『え?なにがあったの?大丈夫?(((°Д°)))』
唯一現場に居ない彼女には状況が呑み込めず困惑←

飛び込んだ接骨医で処置を受けせいちゃんの肩は無事復活し事なきを得た。
うーん、やはり俺たちが集まるとなんか起こってしまうなぁ( ´Д`)
その後てらぽんには事情を説明し安心してもらう。
体調も良くなったとのことなので最寄り駅で回収し自宅へと向かった。



ようやく御嶽メンバー8名再集結!
ここまで来るのにほんとーにいろんなことがありました( ´Д`)
こうして無事祝杯を突き合わせることができる幸せは何物にも代えがたい。
それでは皆さん・・・・乾杯!!!!!!!!

さぁ鍋パーティの始まりじゃぁああ!!/ ^o^\
ここでも料理長の鍋&コンロが大活躍。

この鍋において俺の唯一の仕事はバイト時代に培った
シイタケの飾り切りスキルを見せつけてやることだった(。-`ω-)←
8人で食うと早いもんであっという間に完食!



食後は御嶽のアルバムを眺めながら物思いにふける女子陣(*´ω`*)
イズは飲みすぎてダウン寸前w

深夜を回り野郎共は全員ベロンベロン。
俺も久々に飲んだ酒が回りが早く真っ先に気絶して一日を終えた( ꒪﹃ ꒪)

翌朝は残り汁で目覚めのウドン。鍋はどこまで完璧なメニューなんだ。
酒も抜けて気分すっきり。山への心残りもさっぱり払拭。
全員を最寄り駅まで送り、来年再会できることを願いつつ解散した(*´Д`)ノシ
こうして騒がしかった日々が終わり
若干の寂しさも感じつつも静寂な日常が戻ってきた。

結局この後は冬季突入で山いけなくなったり
自分が高難度や遠方の山ばかりに行くようになったり
登山をやめてしまった人がいたりで
残念ながら疎遠となってしまった方々も居る。

だがこの時の楽しかった記憶はいつまでも色あせない。
生きててくれて、そして一緒に過ごしてくれて本当にありがとう。
またいつか縁がめぐってくれば、出会うこともあるだろう。
俺は山のようにどっしり構えて、その時を心待ちにするとしよう!



ルートレビュー

難易度:D
樹林帯の歩きやすい道が続きます。
艫岩のみ切り立った崖の危険個所となっているため近づきすぎ注意。

体力度:E
標高1423m 標高差360m 平均斜度4.8°
登り(4.4km) 下り(4.4km)
標高差も小さく散歩感覚で歩ける登山道です。

展望:D
展望があるのは艫岩のみ。
内山峠のワインディングと遠くに浅間山。
快晴の日には北アルプスの稜線まで拝むことができます。

総評:D
艫岩から景色はいいですが基本樹林に覆われた山。
登るより麓から見上げた姿が一番荒船山らしさが出ているかもしれません。

締めの一言
御嶽から続いた8人のエピソード、これにて完結!

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