百名山

百名山20座目:四阿山~電脳東屋の集い~(14.05.24)

夢を追う仲間を増やす活動を続ける最中、
ひょんなことからSNSの登山グループに招待された。
グループの方々を交流を深めるうち
顔合わせってことで代表者の方と登山することに。

目的地はお互い登ったことのない四阿山(あずまやさん)に決定。
長野と群馬の県境にある火山。
どの方角から見ても屋根のような形にみえることから
東屋(四阿)の名がつけられそうな。
SNSはいわば『電脳世界の東屋』
その集いに使うにはこれ以上ない粋な山じゃないか( ゚∀ ゚)
新たな景色と出会いに胸を高鳴らせつつ、約束の日を迎えた。



グループ代表者のまみさん。
彼女の車に拾ってもらい登山口の菅平牧場へピットイン。
車中でいろいろ話を伺うと登山は最近始めたようで
周囲に仲間が少ないことから自分でグループを作り
メンバーを募っている最中だそう。

自分も同じ考えで行動していたので実にありがたい誘いだった。
初心者ではあるが過去に体操をやっていて運動神経には自信あるとのこと。
運動のバックボーンがあるなら安心。
むしろついていけるだろうか(;´Д`)

駐車場の脇からまっすぐ伸びる登山道。
男体山蓼科山のようは火山=直登
というパターンができつつあるな┐(´д`)┌

地図によると周辺に複数のピークを持つようで
周回できそうなルートを発見。
まずは隣にある根子岳を目指すことにする。

しばらく会話に夢中になり写真撮るのを忘れる←
いつのまに樹林を抜けててふと左を見ると北アルプスが!
美ヶ原霧ヶ峰の時には遠すぎて判別できなかった
北ア北部の『後立山連峰』という山域もしっかり見える。

さらに北にも謎の山塊が見えるな?
もう少し登ってから確かめるとしよう!



1時間半程度でまずは根子岳踏破!
直登でも比較的勾配はゆるやかであまり疲弊せず登れた。
そういえば同期以外と山頂で撮るの初めてだな・・・めっちゃ新鮮。

四阿山へは根子岳から飛び移ることで一気に登頂できます(大嘘)
着地に失敗し足を負傷←

おふざけはこのくらいにして真面目に四阿山を目指しますか。
確かに名前通り屋根のような三角錐型をしている。
標高差と距離は程よくありそう。
負傷した足で登れるだろうか←

根子岳から少し下りはじめると『鬼遊びの庭』と称されるエリアに出る。
鬼が暴れて山を破壊しまくったように右側の斜面が派手に崩落してている。
滑落に注意を払いつつダイナミックな景色を存分に楽しめる登山道だ。

鬼遊びを抜け根子岳と四阿山の中間地点(大隙間)まで下りてくる。
笹原の歩きやすいトレイルから残雪の樹林へ。
山が変わっていく様子がよく解る。

振り返ると根子岳を覆う美しい笹原が楽しめる。
ここから見るとなんだか猫耳のような・・・( ゚д゚)ハッ!
猫岳?←

樹林帯へ入り四阿山への登りとなるがここが難所。
急登+残雪で思うように足が出ない。

・ルートを示す赤テープ捜索!
・木をつかんで体を引き上げる!
・雪を踏みしめて後者の足場を作る!

前後交代して役割分担しながらひたすら前へ。
大変な場所こそ協力しながら進むと楽しい!

残雪急登を無事クリア!
振り返ると根子岳全景と北アルプスが二人の苦労を報いてくれた。

さぁ、山頂まであとわずか。
まだ残雪があるものの他の登山道とも合流するため踏跡明瞭。
滑落に注意しながら一気に突破する。

突然右手に巨大な山が。あの形は・・・浅間山!
麓にある田代湖も相まって霧ヶ峰から見た蓼科山のような迫力。



浅間山の絶景に背中を押され最高の気分で山頂踏破!

ではお楽しみのヤマメシターーイム!
今回は初対面ということもあり気合を入れカレーを振舞うことに。
普段自宅で作っているものをバーナーで手軽に作れるよう食材加工済み。
家で事前に試作もしたし準備は完璧だ!
漢の料理、見せつけてやるぜ(・`ω・)b

イキりながら野菜をボコボコに炒めつけていると
バーナー『もうマヂ無理、ボボボボ・・・フッ』
俺『( ゚Д゚)!?』

まさかのガス欠。
試作でガスを大量消費していたのが見事に仇となった。

俺『えーと、、、半生野菜炒め食べる?(˙ー˙)』
ま『いらなーい(#^^)』
俺『サーセン(´༎ຶོρ༎ຶོ`)』
最高にカッコ悪い所を見せつけちまったぜ!←

畜生!山飯は諦めて写真撮影だ!
あー根子岳と北アルプス見ながら食う半生野菜炒めはうまいなぁ!(泣)

南側はうっすら八ヶ岳連峰の眺望。
一度登った山が見えると妙にうれしい。

まぁウインナーは火通ってなくてもイケるよね(´~`)モグモグ

北方面には志賀高原のツートップの裏岩菅山と横手山が並ぶ。
もう少し右に百名山の草津白根山。
新たなる目標を目に焼き付ける!

あれ、ナマニンジンうまくね?(´~`)モグモグ

北アルプスの先に見えた山を地図確認すると
頸城山塊(くびきさんかい)と判明。
左から金山・新潟焼山・火打山・妙高山。
妙高山はザ・火山って形してて魅力的だなぁ。
後者二つは百名山なのでいつか登るときが来るだろう。

ナマタマネギ刺激的ィィィ(T~T)モグモグ
目から自然と汗が流れだすのはタマネギの所為だけではない気がした←



広々とした山容のわりには山頂は切り立ってて狭い。
嘆きながら生野菜炒めを食っている姿を下から狙い撃ちされる←

山頂で見事なY字バランスを決めるまみさん。
流石元体操部。この脚の可動域は登山で生きる!

やらかした後悔はあるが景色的には大変満足!
雄大な浅間山をもう一度眺めてから下山しよう。

残雪の木道を辿る稜線。
北アルプスを眺めながら軽快に駆け下りる。

下りは中四阿山を経由するルートへ降りる。
四阿山のみを登るルートでのであれば登りもこちらを使うのが一般的。
勾配も少なく太陽もしっかり当たるので残雪もない。。。
こっちから周回すべきだったか?
いや、辛くても最高峰は最後まで取っておいたほうが絶対に感動は大きい!

中四阿山から少し先の分岐を下ると樹林帯へ。
今日も楽しい登山をありがとう(‐人‐)

ゲートを潜って菅平牧場へ下山。
全て新鮮な景色で満たされる周回は最高の登山スタイルだね!

まみさん相棒の元へ。
やはり初対面でも山を通せばうまく会話できると確信。
これならグループでもうまくやっていけそうだ。

そして百名山は1/5である20座を踏破。
この先出会える80の景色、この先出会える数多の仲間。
楽しみが二倍に増えたことに感動していた。

俺『今日は貴重な時間をありがとう、
そしてグループを作ってくれてありがとう。また一緒に登ろう!( ・`д・´)b』
ま『次はカレー楽しみにしてるよ(^^)』
俺『(‘A`)』

帰路についたその足で、
ガス缶を買いに行ったことは言うまでもないだろう←

ルートレビュー

難易度:D
根子岳の鬼遊びの庭は南側が切れ落ちているため滑落注意。
四阿山の西斜面は急登の樹林帯で春季は雪が残りやすく
登坂ロスが大きいため軽アイゼンがあると安心です。

体力度:D
標高2354m 標高差763m 平均斜度9.3°
登り4:10(4.7km) 下り2:15(4.7km)
距離は短めですが二座を登るルートとなるので
累計標高差は1000m越え。
初心者の次のステップとして丁度良い体力度です。

展望:B
ルート上での良展望区間は
根子岳:中腹→山頂→コル
四阿山:頂上付近の稜線→山頂→中四阿山で
全工程の半分程度は眺望があります。
山頂からは八ヶ岳,北アルプスの後立山連峰,
頸城山塊,草津白根山が周囲をとり囲みます。
なんといっても間近に迫る巨大な浅間山が一番の見どころ。

総評:B
四阿という名前からシンプルな形状を想像していましたが
登ってみると浸食された地形が多く予想以上に複雑な山容。
登山道は四方から伸びており7月~10月の週末と連休のみ
パルコール嬬恋スキーリゾートのリフトも稼働しているため
様々な登り方ができる山です。
ルートごとに新たな姿を見つけられることでしょう。

締めの一言
やらかしは書き綴って笑いに昇華だ!

2人前のカレーを作るためには従来のクッカーだと
サイズ不足のためワンサイズ大きなものを購入。

フライパン(Φ11)+鍋(1L)の組み合わせで
鍋には目盛りと注ぎ口がついているため
炒め物、焼き物、飲み物やラーメン湯沸かし、
計量の必要な凝った料理まで作れる対応力の広さがウリ。
また中には250サイズの中型カートリッジが入るため多人数での調理もOK!

ハァ・・・なんで買わなかったかな俺orz

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