百名山

百名山54座目:開聞岳~水と戯れた代償~(15.05.03)

灰だらけの車を走らせ鹿児島港から南へ疾走。
目指すは屋久島へ向かう高速船の窓から見えた開聞岳(かいもんだけ)だ!

開聞岳は薩摩半島南端にある924mの火山。
非常に綺麗な円錐形状の山で別名『薩摩富士』とも呼ばれる。
百名山の選定基準のひとつとして標高1500m以上という条件があるが
二つだけ例外がありそれが筑波山と開聞岳。
標高が低くても入れるべき価値のある山ということだろう。

2014年に登った祖母山阿蘇山九重山
2015年に登った韓国岳宮之浦岳に続いてこれが九州最後の百名山となる。

泣いても笑っても2年間の軌跡を呼び覚ませる登山にしよう!
感慨深い想いを胸にかいもん山麓ふれあい公園にピットインして一夜を過ごした。



6:00起床・・・したはいいが朝からなかなかの強い雨。
桜島の噴煙で灰まみれの車洗いたいなーという願いが天に届いちまったようだ←
流石にこの状況では登山したくないのでしばらく車内でふて寝_(」 ∠ε:)_

8:00頃に再び目を覚ますと雨は小雨となっていた。
しかし予報を見ると丸一日雨マーク。
翌日まで待ちたいところだけど3日後出勤日だから
戻る日程考えると今日以外登るチャンスはない。
本土最南端の百名山だしまたここまで来る労力を考えると・・・あばばば( ꒪﹃ ꒪)
メッチャ悩んだけど晴れ男の運を信じて強引なアタックを決めた。

意を決して1合目となる公園を出発!
せめてここから薩摩富士の雄姿だけでも拝みたかった・・・

2合目へ向かう林道の路肩にWRX仲間を発見。
富山ナンバーだし絶対百名山ハンターだろうなw
山中で合えることを願おう!(。-`ω-)b



8:20に2合目登山口へ。
開聞岳の登山道は潔く1本のみ。
ここから渦を巻くような登山道が切り開かれており一周回れば山頂だ!

樹林に入るとまた雨足が強まるが
森がある程度護ってくれる(´ω`*)

8:40に3ご・・・4合目?!Σ( ゚д゚)
ひとつ見逃してしまったようだ。
とりあえず雨で撮るもんなさすぎて標識を追いかける登山が続く。

熊(モン)出没注意。
落とし物でも被写体としてありがたいぜ。



8:50に5合目にたどり着く。デッキになってて
展望ありそうな作りだが正面にあるのは濃霧のみ( ´_ゝ`)

9:00に6合目到達。
この付近から登山道に岩が露出が多くなり歩きづらくなる。

9:20に7合目参着!
だんだんと勾配がきつくなりペースが落ちる。
標高924mでも登山口はほぼ海面だから稼ぐ標高差は大きいんだよな(‘A`)

よっしナイス被写体ィ!(*´з`)
足元にはタツナミソウが雨露に揺れている。
雨こそ植物に焦点を。



7.1合目とか刻むなぁ。
てか晴れてれば屋久島と種子島もみえんのかよ・・・
ここから眺めて旅した思い出に浸りたかったのにいいい!!( ´Д`)

9:30に8ご・・じゃなくて仙人洞とな?
開聞岳はかつては山伏の修行の場だった様子。
こうして雨に打たれるのもまた修行ということか(-人-)

9:35に8合目通過!
よし、この修行もあと1キロを切った・・・(;´Д`)

9:50に9合目到達!ラスト400m!
最後は火山らしく岩登りや梯子のある急勾配が続くが
この苦行に終わりが見えてきた嬉しさでペースは上がる!



そして10:05山頂踏破!!\(TДT)/
ああ分かってたよ、なんも見えねーのはなぁ!←
しかしこの瞬間だけ奇跡的に雨が止む。
僅かながら晴れ男のわるあがきが天に届いたようだ。
そしてさっき見かけた富山のWRX乗り百名山ハンターさんともここで遭遇!
お互いの健闘を称えつつ記念写真を撮りあうことができた( *`ω´)b

悪天候の唯一の楽しみはヤマメシ!
ご当地食材の高級コンビニギリを胃にねじ込む。
しかし食ってる最中にまた雨脚が強まりだしたので
わずか10分での撤退を余儀なくされた(´;ω;`)

最後は登りで見逃した3合目標識を発見してパシャリ!
あまりの雨にレンズが曇りだすがもう気にしてられない。
雨を振り切るかの如き神速で登山道を駆け抜けた。



11:30下山。
強い雨に打たれ続けた相棒に降灰の面影はなくピカピカ。
まぁ、、、車にとっては恵みの雨と言えるのかな。
登山道の大半か森で雨が直撃しないだけマシだったが
ほぼ消化試合の登山になってしまった・・・(‘A`)
本来ならば下山後に薩摩半島周辺の観光したかったけど
予報は良くなる気配が無いので諦めて温泉に向かった。

ひとっ風呂浴びて温まった後、
撮った写真を確認しようとカメラの電源を入れると・・・

カメラ\(^o^)/コワレタ
屋久島の大川の滝でのTMRごっこ。
宮之浦岳の繰り返す雨と永田岳での豪雨。
開聞岳で喰らい続けた雨。

三度にわたる水の戯れが繰り返された結果、カメラは限界を超えてしまった。
山行中レインカバーつけていたけど中に籠った湿度でやられたっぽい。
まだ帰路も旅が続くというのに。
てか去年弥山で前のカメラ壊してからまだ半年じゃん・・・なにやってんだ俺orz
また新しいカメラ買うのかよ。。という絶望に打ちひしがれこの日は睡眠。

翌朝になるとある程度水分が飛んだようでどうにか操作できる状態に復活。
だがボタンの入力とは違う反応が返ってきてやっぱ完全に壊れてる(´;ω;`)
とりあえずシャッターは切れたので帰路での撮影はこなすことができた。

その後はダム廻りつつ3日かけて高速ワープし6日の3時に帰宅…
とりあえずエクストリーム出社にならず済んだ( ꒪﹃ ꒪)

島巡り中は脚がない影響がいろいろと出たなぁ。
レンタカーもフェリー予約と組み合わせで取らなきゃで計画凄い面倒だったし…
そして再三にわたる雨でカメラまでぶっ壊してしまった・・・
でも予定してた山は全て登れたし車無いからこそ
宮之浦岳縦走という大自然満喫の貴重な体験ができたのも事実!
まずまずの成功だったと言えるんじゃなかろうか?
メリットとデメリットを学習し、さらなる未知の世界へと翼を広げていこう。
総走行距離3494km、九州百名山・完結!



ルートレビュー

難易度:D
登山道に露出する岩が大きめで若干歩きにくい箇所あり。
山頂付近は岩登りや短い梯子が出てきますが一般的な範囲です。

体力度:D
標高924m 標高差808m 平均斜度12°
登り2:55(3.9km) 下り2:05(3.9km)
海から登るため稼ぐ標高差は大きく
短いように見えて案外長い登山になります。

展望:E
雨でなんも見えませんでした(´;ω;`)
晴れていれば薩摩半島と池田湖&大隅半島、
屋久島&種子島の眺望が拝めたはずなのに・・・

総評:E
取れ高無いしカメラも壊すしで踏んだり蹴ったり。
やはり天気に抗っても良いことは無いですね。
百名山ハンターの悪い癖が出てしまった山行。

締めの一言
カメラ修理費\(^o^)/三諭吉

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