百名山

百名山34座目:木曽駒ヶ岳~霧中にある夢中~(14.08.03)

伊吹山からの帰路。
休みはもう一日あるので帰りがけに寄れる山を探していた。
しかし道中にある関東圏の山はどれも登ってしまったし
中央道周辺は難易度高そうなアルプスしかない。
悩みつつ地図やルートマップを眺めていると・・・あった!Σ( ゚Д゚)

その名は木曽駒ヶ岳。
長野県に横たわる中央アルプスの最高峰。
標高は2956mありそれだけ聞くと難易度高そうに感じるが
麓からバスとロープウェイが出ていて一気に2640mまで移動可能な
初心者でも問題なく登れる山であることが分かったのだ。

南アルプスで言う仙丈ヶ岳みたいな位置づけの山と言ったところか。
しかし最高峰が初心者向けとはなんとも威厳が無くて残念だな(;´・ω・)
てか南アの北岳に続いて初挑戦の最高峰になっちまうわ←
まぁ、新たな山域を知れるのは素直に嬉しい。
未知への期待に胸を躍らせ、中央道を疾走したo孕o=3



拠点となる菅の台バスセンターにピットイン。
ここからバス2,100円、ロープウェイ2540円の往復料金を支払い天上の世界へ!
・・・仙丈ヶ岳と同じく簡単な山ゆえの出費が嵩む(´;ω;`)
アルプスってこういうもんなのか?

1時間程度で千畳敷駅に到着。ここは日本一高い場所にある駅だそうだ。
流石に高い金払っただけあってもう街並みは豆粒のように霞む。
もうちょい晴れれば登らなくても全然満足できる景色が広がりそうだ。

売店には気圧差でパンパンに膨らんだカールが大量に積まれている。
なんでこんなに入荷してんだ。。。?
過去に富士山で気圧耐久させたポテチを思い出し
懐かしい気持ちに浸る(*´ω`)

駅の裏側に出るといきなり飛び込んでくるのは
木曽駒ヶ岳最大の見どころである千畳敷カール!
仙丈ヶ岳の山頂部と同じ氷河がえぐりとった
すり鉢状の地形が見事に広がる。
・・・あっ、だからあんなにカール推してたのか(゚∀゚)←



登山開始し駅から歩き出す。
剣ヶ池越しのカールもまた良し。

この時点で上部の峰々はほとんど見えなくなっていた。
カールの上部へと向かう登山者達は次々と霧へ飲み込まれてゆく。
今回もダメなのか・・・(;´Д`)

霧の中に突入したら雨襲来\(^o^)/オワタ
潔く植物撮影にシフトだ!📸
淡白なシラネセンキュウ。

葉隠れするウサギギク。

水滴潤うチシマギキョウ。
やはり雨は植物をより輝かせるな。
カールを登り切った後は白昼霧の稜線をひたすら前進したε=(˙ー˙)



1時間程度でなんか山頂っぽいとこ着いたぞ?
雨は止んでくれたけどもうなんもみえねぇよ(;´Д`)

あったあった山頂標柱。
とりあえずKawasakiアピール記念撮影(`ー´ゞ-☆

天気の割には登山者は多く山頂でのんびり休憩している。
アルプスとはいえ簡単に来れるだけあって人気の山であることが伺える。

俺も開き直って儀式を楽しもう!
久しぶりのパスタ&スープで暖を取ります(-人-)

食後に山頂散策してるとナゾノクサ発見。
いかにも高山植物といった個性的な出で立ち。
なんの植物か調べてみる・・・ほう!これがチングルマか!( ゚Д゚)
名前は聞いたことあったけどこんな形してるんだね。
綿毛についた水滴で美しさが引き立つ(*´ω`)

更に探索を進めるとキレイハナ発見。
なんの植物か調べてみる・・・ばかな、これもチングルマだと!?( ゚Д゚)
さっきのは種子でこれが花らしい。
全然面影すらないやん。いやぁ高山植物の世界は奥深いな。

山頂にはあちこちに群落ができており夢中で撮影。
気が付けばなんだかんだ1時間も滞在してしまっていた。
下山中はもう完全に霧に覆われていたため
写真は一枚も撮らずひたすら千畳敷駅まで歩いた。



千畳敷駅でロープウェイ待機中。
景色は御覧の有様です( ´_ゝ`)

霧の中からヌッっと出てきてすれ違う相方。
至近距離まで来ないと見えてこない濃霧になっていた。

景色が見れなかった落胆と前日の睡眠不足が重なり
寝落ちしながらバスに揺られて駐車場へ戻る( ꒪﹃ ꒪)

相棒の元へ帰還。
伊吹山に続き残念な景色というオチになったが
高山植物という見どころを残してくれたのが流石アルプスと言ったところか。
時期や天候が変わっていたら気づかなかった可能性もあるし
新しい山の姿を知れ楽しい思い出が増えた。

まだ千畳敷カールの最高峰である宝剣岳には登れてないし
隣にある百名山の空木岳まで縦走とかも面白そう。
また行く理由はいくらでもあるのだ( ・`д・´)b

今回得たのは遠征する体力と悪天候に耐える気力。
これからの長い8月を乗り切るための
良い前哨戦となったと言えるだろう。

ルートレビュー

難易度:D
カールを登るとこがスリッピーな急登ですが
それ以外は歩きやすい一般的な登山道です。

体力度:E
標高2956m 標高差318m 平均斜度10.2°
登り2:00(1.8km) 下り1:40(1.8km)
バス&ロープウェイでかなり楽ができる登山道。
いきなり標高が上がるので高山病には注意が必要です。

展望:D
今回楽しめたのは千畳敷カールの迫力と高山植物の美しさのみ。
晴れていれば北ア、南ア、八ヶ岳をはじめ中央アルプスの主稜線。
御嶽山が見える素晴らしい絶景となるためS判定です。

総評:B
誰でも気軽にアルプスの雰囲気を感じられる山。
一般人は千畳敷カールを散策。
初心者は木曽駒ヶ岳までの登山。
中級者は宝剣岳を含めた周回。
上級者は空木岳までの縦走と幅広く楽しめます。

締めの一言
俺たちの夏はこれからだ!٩( ‘ω’ )و

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