百名山

百名山56座目:鳳凰三山~山小屋ノススメ~(15.06.20 Day.1)

SNSの集い第13弾。
高妻山でやらかしてSNSメンバーとは距離を置くって言ったよね!?( ゚Д゚)←
今回の山行はやらかす前から計画決まっておりまして・・・
またグループに新しく入ってきたメンバーということもあり
俺の勝手な都合で無下にするわけにもいかず・・・何卒ご容赦を(-人-)

さて、気を取り直して集まった二人の山歴を聞くと
そこそこ経験値高そうだったので思い切ってアルプス行きを決意。
目的地は・・・鳳凰三山だ!

鳳凰三山は南アルプス北東側の山脈にある地蔵岳・観音岳・薬師岳の相称。
地蔵岳にあるオベリスクという名の鋭い岩峰が
鳥のくちばしに見えるというのが山名の由来のようだ。
去年南アルプスのデビュー戦を飾った
白根三山の北岳とは向かい合うような形でそびえており
山頂から眺めたその美しい稜線を鮮明に覚えている(´ω`*)

一泊二日の工程だがメンバーの一人がテント持ってなかったので山小屋を使うことに。
屋久島で無人小屋デビューは済ませているが有人小屋は初めての経験。
最高峰は観音岳の2841mで全行程は16キロとそこまで長くなく
テントなしの軽量登山と相まって夏山シーズンインには最適な山と判断した。

今年初めてのアルプス、初めてのメンバー、初めての小屋泊。
ワクワクが止まらねぇぜ(゚∀゚)
時期が梅雨真っ只中というのが唯一の気がかり・・・
天は我々に微笑んでくれるのか?
神に祈りを捧げながら当日を迎えたのだった(-人-)



無事は雨は降らず予定通り登山は決行!
新メンバーのマリト&梓氏。
どちらも登山歴は数年ありアルプスなども経験済みという頼もしい二人。
登山口である青木鉱泉にて記念撮影を終え9:45にスタートする。

初日はここから中道登山道を使い鳳凰三山南端の薬師岳を登ってから
山頂直下にある薬師小屋へと宿泊する計画。
楽しんでいきましょう!(*´з`)b

中道はひたすら樹林を登り続けるというアルプスらしくない登山道が続く。
おまけに道幅が異様に細く休憩ポイントが全くない・・・

辛さを紛らわすため雑談に花を咲かせていると
マリトは昔乗っていたという元ライダー、
梓はこれから乗りたいという未来イダーと判明。
これは現役ライダーである俺が布教活動せねばならんな?(゚∀゚)
二人にバイクの楽しさを解く変態トークに熱が入り
気が付けばスルスルと標高は上がっていった←

突然樹林を飛び出してきた鹿集団。
『おっ、鹿だ!撮るぞ!( ゚Д゚)つ📸』と息巻く野郎共に対し
『かわいい~!尻に顔うずめた~い(*´Д`)ハァハァ』
と、突然変態発言をぶっこんでくる梓←
野郎二人『・・・ちょっと何言ってるかわかんないです(;^ω^)』



早くも2時間経過しお昼時に。
相変わらず丁度いい休憩地点が無いので開き直って
登山道の真ん中を陣取りランチタイム!←
体を酷使した後の飯はなんでもうまい(´¬`)
元気を取り戻し再び急登へと挑む。

14:00にやっと休憩できそうなチェックポイント・御座石に到着。
ひさしのように張り出した巨石で雨宿りにも丁度よさそうだ。
しかし標高は2300m超えてるのにここまで全く景色なし・・・
山頂までこの可能性がでてきたぞ(‘A`)

急登・久々のアルプス・しゃべりすぎという
悪条件で酸欠となり高山病の予兆が現れ始める・・・
富士山モードが発動し南アルプスにも三本足のクリーチャーが出現←

標高を稼ぐほど木々の濃さは増していき樹林というか樹海の雰囲気を放ちはじめる。
普通逆だろ・・・本当に俺たちは登っているのか?

景色が無いときは足元を狙え!
苔に乗った水滴が良い感じに被写体となっていた。



そして15:30を過ぎようという頃にやっと視界が開け始める。
霧で包まれてはいるが花崗岩が露出して平坦になる・・・稜線は近いぞ!

霧が晴れた途端標識らしきものが見え現在地が山頂直下と判明。
青木鉱泉から6時間かけて登った標高差は約1700m。
ここまで本当に全く景色が無かった( ´Д`)
・・・ちょっと中道は登りで使うのおすすめできないわ。

山頂は花崗岩の砂礫で覆われた白い稜線が続いている。
この先に最高峰の観音岳が見えるはずなのだが残念ながら雲に隠されたまま。
・・・楽しみは明日に取っておこうか( ´Д`)

15:40にひとつめのピーク・薬師岳を踏破!
鳳凰のように翼広げてジャンプ・・・!
したかったけど高山病でそんな元気は残っておらず手だけ広げて記念撮影🐤



16:00に今宵の宿・薬師岳小屋にピットイン!
山小屋は素泊まりで6000円、二食付きで11000円の値段設定。
だいたいどこもこのくらいが相場価格。
ヤマメシ作りを楽しむため今回は素泊まりにした。
しかし山頂から近いっていいなぁ。
そしてこれからテント張らなくていいって楽だなぁ。

寝床の階段を登り切った瞬間に倒れ込む。
もう今日は登らなくてええんや・・・_(´ω`」 ∠)_

さぁこれからは宴の始まり!
まずは登頂を祝して乾杯ィ!!(´∀`)ノ

集まってくれた二人のために
今日は俺が腕によりをかけたカレーを振る舞うとしよう(。-`ω-)b
とはいっても調理は簡単なもので
自宅で切り刻んでおいた野菜とウインナーを炒めてルーを混ぜるだけ。
隠し味に炒めタマネギペーストとブラックチョコレートをぶち込み
ガラムマサラを振りかけ完成!\(^o^)/
米はレンチンパックを持ってきて二人で分担してバーナー煮沸で温めるだけ。
皆で作ると完成が早くて助かるわ(´ω`*)

イタダキマース!(´¬`)
一口食べた瞬間二人共目の色を変え一瞬で完食してくれた。
調理者冥利に尽きますわぁ。



薬師岳小屋では飲んだ空き缶はハンマーで叩き潰すのが決まりらしい。
まずはマリトが全力で振り下ろすも案外頑丈なアルミ缶。
マ『ちょっと力足りなかったな~(;^ω^)』
俺『フッ、マリトよ。俺の勝利の鍵を見せてやろう』

『光になれぇぇええええ!!!( ゚Д゚)』
体重+重力加速度の乗った俺のゴルディオンハンマーが
ゾンダーアルミに振り下ろされる・・・!

が、盛大に空振り\(^o^)/←
切り株を打ち鳴らす心地いい音だけが周囲にこだましたのだったw



気が付けば日没の時間が迫っていたので
夕陽を見送るため小屋のすぐ南にある砂払岳へと登ってみる。
しかし未だ空は暑い雲に覆われ太陽を見ることは叶わず
飲んだくれているマリトしか撮れなかった←
くっそー、こんだけ勿体ぶったんだから明日絶対晴れろよ!( ゚Д゚)

撮影を終えて薬師岳小屋に戻る。
有人小屋は初めてなのだがまず暖房が効いてめちゃくちゃ快適。
そして消灯時間の20時頃までは談話室で過ごすことができる。
暖かい飲み物や酒や軽食を買ったりできるし
山雑誌が置いてあって読みながら次に行きたい山を談義したり
マリトの彼女が山否定派で行きづらいという悩みを吐露したりw
と、幸せな時があっという間に過ぎてゆく。

テントだと夜は孤独に過ごすのみだが多人数なら山小屋も大アリじゃん・・・
新しい山での過ごし方に感動しつつ信号機トリオの賑やかな夜は更けていった←

最後は小屋の雑記帳に思い出を刻む。
これで俺たちが此処にいた記録は永遠に残るだろう(`ー´ゞ-☆ ̑̑
全員の似顔絵を添え女子力の高さを見せつけてくる梓w

さぁ明日は観音岳&地蔵岳への縦走が待っている!
今日より楽しい思い出になること間違いなしだ。
晴れることを祈りつつ暖かい山小屋の布団で眠りについたのだった_(:3 」∠)_

Day.2へ続く・・・


今まで使ってたジャケットが屋久島でずっと湿ってて不快だったので
そろそろ速乾性の高い登山用の欲しいなぁと思い購入した本品。
登山ウェア界隈では少々お値段の張るブランド、
アークテリクス製ソフトシェルジャケットだ。
アークは商品名と後ろについているアルファベットに意味があり
・ガンマ=耐候性と伸縮性のあるミッド/アウターレイヤー。
高い通気性と耐摩耗性を備える。
・LT=ライトウェイト(軽量:545g)
という具合に使用用途が推察できるようになっているのだ。

用途通りに適度な防風性、通気性、速乾性、耐久性を併せ持ち、
立体裁断された抜群の動きやすさと
普段着にも使える洗練されたデザインが素晴らしい。
ポケットは左胸の内側にひとつと左右に二つ。
左右ポケットの裏側はメッシュ素材になっており
全開にすれば僅かながらベンチレーターとしても機能するようになっている。
更にフードを被って紐を引き絞ると顔の周囲にフィットするようにすぼまり
左右の振り向きにも追従してくれるため風の強い時は重宝する。
流石天下のアークテリクス・・・使いやすさは群を抜いている。

ネガな部分も一応挙げておくと
袖の部分がすぼまっていて腕まくりができないので
細かい体温調整ができないこと。
ここはマジックテープで搾れる構造にしてほしかった。
あと胸ポケットはスマホを入れることが多い分
個人的には外側に欲しかったかな・・・
とは言え全体的に作りは素晴らしく始祖鳥化石のマークが
所有欲も満たしてくれるオススメのジャケットです。
他には生地の厚さ違いで全3種類のラインナップがあり・・・



LTより薄い生地で通気性重視の
SL=スーパーライト(超軽量:310g)



裏起毛の生地で保温性重視の
MX=ミックス(変わりやすい天候用:555g)
こちらは胸ポケットが外側についているという違いが。
用途に応じてお好みでどうぞ!

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