百名山

百名山21座目:大台ヶ原山~1/400の群青な山頂~(14.05.31)

男体山にてお世話になったあーちゃんから突然の誘い。

あ『ひさしぶりー!紀伊半島の百名山狩りに行くんだけど一緒に来ない?(*’ω’*)』
俺『めっちゃ遠征やん。移動入れて3日くらい使う感じ?(; ・`д・´)』
あ『土日で行くよ(*’ω’*)』
俺『土日!?( ゚Д゚)』
あ『うちらならいけるっしょ(*’ω’*)』
俺『お、おう・・・(やっぱこの人変態だわ←)』

今回狙うのは近畿エリアの百名山である大台ヶ原山、大峰山(八経ヶ岳)の二座。
紀伊半島中心付近にあり関東圏から行くと往復1000㎞オーバー。
知り合って二回目でこんな遠征提案してくるなんて
安定の変態ぶりを発揮してくる彼女。
まぁ俺もその旅程に付いてこれる変態って
認識されてるってことだよな!←

そもそも近畿なんて長旅のついでじゃなければ行けないし
頭の片隅にもなかった。この誘いは渡りに船!
金曜夜に迎えの車に飛び乗り、東名道を激走した。



徹夜爆走の車に揺られ遠征一座目の大台ケ原へピットイン。
自分の車燃費悪いんでいつもすみませんねぇ←

大台ケ原は山頂付近までドライブウェイが通っており
週末の駐車場は観光客で埋め尽くされる。
遅れてきた我々は仕方なく路駐。
軽くロード歩きして肩慣らしといこう。

暫くロードを歩き駐車場へ到着すると立派な石碑が迎えてくれる。

駐車場には大台ケ原ビジターセンターがあり
大台ケ原の成り立ちを知ることができる。

床にはWindowsの壁紙感溢れるアーティスティックなパネルが埋め込まれていた←

それでは登山開始!樹林から始まる登山道。
いきなり山頂に向かうルートは簡単すぎるので
半時計回りに登山道を周回し大台ケ原を余すところなく楽しむことにした。

倒木の根が登山道にインパクトを残す。

春の訪れを感じさせる新緑と花の咲き誇る登山道。

シャクナゲがトンネルのように頭上を覆う。
景色はなくとも植物の生きざまを目の当たりにすると清々しい気分になるね。

降り注ぐ陽光。
大台ケ原は一年で400日雨が降ると言われている。
『いや、35日多いやん!( ゚Д゚)』
とツッコミを入れたくなるほどの降水率っていう意味なんだろうが
今日のお空はこの通り!我々の日頃の行いが幸いしたな←


まずは展望地である大蛇嵓(だいじゃぐら)に到着。
流石人気のエリアで登山者が行列を作っている。

右側を見ると断崖絶壁。
山頂部は平坦でそれ以外は断崖に囲まれる・・・まるで美ヶ原のような山容だ。

樹林の抜けた断崖の先。
行列の先頭まであと少し。

順番待ちして大蛇嵓の眺望にたどり着く。
確かに大蛇が首をもたげているようにも見えるな。

左を見渡すと緑の山並みが続いている。
周辺にあまり特徴的な山は見られない。

あーちゃんも楽しそうで何より(´▽`*)




大蛇嵓を後に先へ進むと笹で覆われた草原地帯へと出る。

この辺りから周囲に枯木と倒木が目立ち始める。
なかなか山容の変化に富んだ山だな。

山頂に近づくにつれ景色が開け登山道はウッドデッキに変化。

ここまで来ると植物がほとんど枯果ててている。
蓼科山にもあった縞枯れ現象的なやつなのか・・・一体何が?

答え合わせの案内板を発見。
台風→笹→鹿と様々な要因が積み重なってこうなったのか。
自然はともかくシカめ・・・なんてことをしてくれたんだ。

鹿『フヒヒ、サーセン』
突然の戦犯登場。
しっかり詫びるあたり環境破壊している自覚はあるようだなァ!←

彼らも生きるため、子孫繁栄のために必死なのだろう。
この倒木帯も見方を変えれば滅びに向かう美しさがあり
大台ケ原が持つ個性的な景観とも言える。
何が正しいのかわからず少し複雑な気分となるが、
登山者ができるのは目の前の自然を直視してしっかり愛でることだと思った。

モヤモヤしながら前を見るといつのまに山頂到着。
展望台を伴った砂利の広場に群青の空が広がっていた。
雨の多い山域なのにこれだけの快晴を得られたの奇跡に近いな。
この幸運を祝してまずは山飯を楽しもう!


今回は山飯のバリエーションが増えたというあーちゃんに
全ておまかせすることに。アリガタヤ(‐人‐)

出てきたのはなんとパスタ。
普通のパスタではなくサラスパを使うのがコツだそうだ。
茹時間&パスタ長が短くコッヘルにそのまま放り込めば完成するという手軽さ。
・・・現在は生産終了して再現できないのが悲しい(´;ω;`)

俺も負けじとニューアイテム展開。
メッシュタイプの携帯用コーヒーフィルターだ!

紙フィルターは豆の油分を吸着してしまうが
メッシュだと油分がそのまま抽出され
コーヒーが持っている本来の旨さを余すところなく引き出せる。
挽き立てコーヒーを入れるための必須アイテムだ!

パスタ&コーヒー完成。
我々の珠玉の作品は日出ヶ岳で最高のマリッジを迎える←

あ『今日はこれで終わりじゃないよ?(*’ω’*)』
俺『何?それは・・・!( ゚Д゚)』
彼女のザックから出てきたのはなんとホットサンドメーカー。
食パンにハムとチーズを挟みバーナーにセットして待つこと数分・・・

あ『かんせーい!(*’ω’*)』
俺『おおおおうまそおおおおお( ゚∀゜)』
コールマンのランタンロゴマークが焼き付くのが最高にクール!

シンプルなレシピだが異次元の旨さだった。
セブンイレブンのブリトー普通に超えるぞ?←
ヤマメシは装備と工夫でいろいろできるんだな・・・勉強になるわ。
おかげで山頂で充実したひと時を過ごすことができた(^_-)-☆


腹も満たされたし景色を楽しむとしよう!
展望デッキに登って周囲を見渡してみる。
大蛇嵓と同じく視界はあるけどあまり目立つ山はなさそうだ・・・

案内板を見ると周囲はモコモコとした山並みが続く様子。
・・・って富士山見えんの!?( ゚Д゚)
調べると富士山が見える最西端は和歌山那智勝浦の色川富士見峠だそう。
経度的には大台ケ原とほぼ同じ。
富士山の見える百名山としてはここが再遠地なのだろう。

快晴×太陽×山飯が相乗効果を生み出す素晴らしい一日。
おらに力をわけてくれてありがとう!←

展望デッキで一緒に記念撮影。
楽しい一日をありがとう(´▽`*)b

夕陽の樹林を歩いて帰還。

下山はあっというまの30分。遠征一日目は奇跡の晴天。
そして初心者レベルの登山道と前哨戦として申し分ない山だった。
山からもらった感動を糧に次なるピーク、大峰山へと向かった。

ルートレビュー

難易度:E
登山道全てで遊歩道がキッチリ整備されており
大蛇嵓の岩場も周囲が柵で覆われて安心。
初心者レベルの山です。

体力度:E
標高1695m 標高差121m 平均斜度1.3°
登り3:13(5.3km) 下り0:30(1.8km)
山頂エリア周遊で合計7㎞、山頂のみの往復なら4キロ弱。
通常の歩行能力があれば十分登れるでしょう。

展望:C
半分程度は樹林帯。
大蛇嵓と山頂付近のウッドデッキ付近が展望良好。
周囲に目立つ山がないので感動は少し薄いかもしれません。

総評:C
簡単な山ではありますがネックとなるのが高い降水率。
一番大事なのは好天を引き寄せる運かもしれません。

締めの一言
離れれば離れるほど、愛しい山だと気づく。


山メシ革命アイテム。
信じられないくらいパンがおいしく焼けます。
挟む具材のバリエーションで無限の可能性を秘めており
山で過ごす時間をひとつ上のレベルに高めてくれます。

デメリットとしては550gと若干重い点。
調理器具一つでこの重量となると宿泊だったら躊躇するかも。
少なくとも負担の少ない日帰り登山であれば
持っていく価値は十二分にあります。
他に使い道があるとすれば・・・熊対策の鈍器?←

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  1. […] 宮之浦岳は屋久島にある1936mの最高峰。 島にもかかわらず九州本土の最高峰(九重山中岳1791m)より標高が高いという異質な島。 周囲を海に囲まれた状態でこの抜きんでた標高を持つことから 湿った空気が山頂に集まりやすく1ヶ月のうち35日は雨が降ると言われる。 ・・・いや、4日多いやん!( ゚Д゚)つ と、突っ込まずにはいられなくなるほどの降水量ということだろう。 なんかこのくだり大台ヶ原の記事でも言ったなw […]

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