百名山

百名山25座目:苗場山~Twin Bird Strike~(14.06.24)

SNSの集い第三弾。
ミズガキンプを踏破してわずか3日後に再び山へ。
この日もグループで日時決め打ちの招集がかかっていたんだ。
人脈を増やすために出れるイベントは全て出る!( ゚Д゚)

自分含め3名集まったので全員登ったことのない山を選定し苗場山に決定。
新潟にある山頂に広大な湿原平野を持つ火山だ。
山頂なのに平坦とはこれいかに?これまでの常識を覆す山になりそうだ。

新たな出会いの喜びに震える完全な精神と、
筋肉痛に苦しむ不完全な体を抱えて
集合場所へと赴いた( ꒪﹃ ꒪)



今回はおなじみとなりつつある代表者まみさんと新メンバーのみっちーの3人で。
彼の愛車インプレッサに乗せてもらい新潟まで爆走!
苗場山林道ゲート入口にて入山料500円を払い祓川登山口まで林道を爆走する。
AWDの力強い走りが不整地でも頼もしい安定性を発揮・・・いいマシンだ(゚∀゚)

車内にて彼の人となりを知るべく雑談を繰り広げる。
とある悲しい出来事をきっかけに山を登るようになり
一日二座踏破したり冬山ソロ踏破したりと己の限界に挑戦しつづけ
前向きに人生を進んでゆくことができるようになったとか。
まさに山から生きる力を貰ったのだ。

他にも車好きだったり楽器やっていたり筋トレしていたりと
なんというか・・・自分とすごく同じ匂いを感じる漢だった。

山に挑むにも人それぞれ様々なストーリーがあるのだな・・・興味深い。
にしても冬山ソロってすげぇわ。。。もはや神に等しき存在(-人-)
先輩として色々聞いていこう。よろしく頼むぜ!\(^o^)/

登山道は広い草原から始まる。
ここは冬季はかぐらスキー場のゲレンデとして使用されているため、
管理用の歩きやすい歩道でゆるやかに標高をあげてゆく。
ゲレンデを外れてからは細い沢に入りぬかるんだ登山道がしばし続く。
景色は・・・今回もダメそうだな(´Д`)

あいにくの天気で景色は無いのだけど
会話は弾み気づけば標高は上がっている。
グループ登山はこれがいい(´▽`*)

ゲレンデのトップを超えたあたりで登山道は残雪エリアに突入。
流石5月中旬まで開いてたスキー場だ。
積雪量が他の山とは別次元なのだろう。
アイゼン持ってきてないけど大丈夫かな・・・

あっちこっちで樹がなぎ倒されてる・・・
こんな大木もバッキリへし折る雪のパワー凄まじいな。
そりゃ雪崩なんて食らったら生きてられないわ(-人-)

登山口から700mほど標高を上げた所で最初のピーク。
かぐらスキー場の由来となっている神楽ヶ峰に到着。
スタートから2時間半でもう8合目か・・・
今日はサクッと山頂取れそうだな!(=゚ω゚)ノ



奥には凄い雪渓が見える。
頂上はまだもう少し上な雰囲気?

と、思いきや急に下りが始まる(;´Д`)ナンデヤネン
残雪をスキーのようにスライドコントールしながら降りるのが
とてもめっちゃ楽しく自然と皆笑顔になる

天然ゲレンデを150mほど下り切った所には命の水!
雪解け水なのか冷えていてかなりうまい。
丁度良い場所にある休憩ポイントだ。しかし進む先を見ると・・・

ウワァめっちゃ上るやん。。。(´Д`)
このルートは神楽ヶ峰を越えてから苗場山へと至るため
実質2つの山を登る縦走ルートとなる。
登り二回分となるため累計標高差は1000以上。
8合目の標識で楽勝っしょ?と安心していると心に大きなダメージを負います←

苗場山への登りは雲尾坂という名のついた急登が待ち構える。
最後の最後が一番の斜度でなかなか足に堪えるぞ・・・
どうにか雪渓も上のほうまで来た。頂上はあと少し!



坂を上り切ると突然登山道は平坦になる。
これが噂に聞いていた山頂の湿原!?
山を登っていることを忘れそうになる穏やかな場所。
こんな山頂っぽくない場所があるんだなぁ・・・

足元をよく見ると湿原には多数の高山植物が咲いているのを確認できる。
晴れていれば本当に楽園のような世界が広がるのだろうな(´▽`*)

突っ切る木道の先に山小屋が見える山小屋・・・あれが山頂か!
喜びと共に皆の足も早まる!

山頂標柱到着!
金峰山でのクライマー魂が疼き標柱によじのぼって天の道を往く。
良い子は真似してはいけませんよ←

標柱から少し降りた場所には苗場山頂ヒュッテ。
内部は宿泊者限定だったためバッジを購入してからテラスへ向かう。



お楽しみの山メシタイム突入(´¬`)
各自何を作るか動向が注目される・・・

と、思いきやまみさんは軽食で済ますとのことだったので俺のコーヒーを提供。
この低燃費ぶりは見習いたいところだ(;´・ω・)

みっちーはコンビニギリ+『岳食』という1パック煮込みで完成するカレーうどん。
山専用飯なんて売ってるんだな・・・なかなか便利だし旨そう。
先輩の山テクは勉強になるな(´▽`*)

俺はサラスパスタリヴェンジしか考えてねぇ!( ゚Д゚)←
麺の量倍増!新水で淹れたコーヒー!
今回は完璧だ。瑞牆山と同じ過ちは繰り返さないぜ。
先日のやらかしエピソードを語りつつ食事の場に花を添えた( ;∀;)



さて、腹も満たしたし周辺散策と行こう。
山頂は本当に広く湿原の中にどこまでも木道が伸びている。
一体どこが端なんだ?霧に覆われた頂は全てを見せずミステリアスな雰囲気。
改めて晴れの時に来れば本当の姿を見せてくれるのかもしれないな。

歩いていると左側の霧が晴れ点在する小池の集まりが見えてくる。
湿原の泥炭層にできる池塘(ちとう)というものだ。
田んぼのようにも見えるその山容は確かに『苗場』と呼ばれるに相応しい出で立ちだ。
これだけでも見れてよかった( ˘ω˘ )

雪原で池塘の撮影に興じる二人。
俺もこの広大な空間で何かしたいな・・・💡( ゚д゚)ハッ!

俺『そうだみっちー!ここで一緒に鳥にならないか!(゚∀゚)』
み『ああ、Icchyou君の投稿でよく見るあれねw やってみたいなw』
俺『よし、まず飛ぶときは空中ではなるべく膝を曲げるんだ!飛翔感が出るぞ』
み『おっけー!』
俺『まみさんは写真を頼む!連射モードにしてあるから飛ぶ直前に押すだけで撮れる』
ま『まぁつきあってやんよ(‘ω’)』
各自にレクチャーはバッチリだ。

俺『みっちー!、タイミングを合わせろよ!』
み『わかってる!』
俺『アインス!』 み『ツヴァイ!』 俺『ドライッ!!』
二人『ツイン・バード!、ストラァァァァイクッ!!\( ゚Д゚)人( ゚Д゚)/』

 

苗場山という天空のジャンプ台で華麗な合体技が炸裂。
景色のない代わりに素晴らしいネタ写真が撮れて大満足。
真の功労者は絶妙なタイミングでシャッターを切ってくれた
まみさんであることを忘れてはならない←



湿原遊びを終え木道を戻る。
曇り空と対照的に俺たちの顔は晴れやかだった(´▽`*)

下山と共に山頂は再び霧に包まれた。
先ほどの景色は苗場山の一瞬の情け。ありがたや(-人-)

雲尾坂を降りてくると視界は戻る。
ここからみるとしっかり山なんだよな。
けれど上に行くと平地・・・なんとも不思議な頂だった。

雷清水で最後の給水。
これから続く神楽ヶ峰への登り返しに備える。
登りでも下りでも一番つらくなる場所で汲めるありがたき湧き水だ。



苗場山を眺めるみっちー。
モンベルの『岳』Tシャツが決まってるぜ!

霧中を無心で駆け下り和田小屋まで帰還。
あとはぬかるみの沢筋を降りるだけだ。
ここでみっちーと妙な闘争心が芽生え無言の下山バトルが始まる←

デッドヒートを繰り返し下山バトルは終了。
結局勝負はつかなかった。汗だくになって座り込む二人。
み『(*´Д`)ハァハァ、早いねIcchyou君』
俺『みっちーも流石だな・・・(;´Д`)』
ま『二人とも負けず嫌いだねぇw』

ヤンキーが殴りあって友情を深まるように
山屋は下山バトルで友情を深めるのだ。
・・・あれ?
もしかして平然とした顔で俺らに付いてきたまみさんが一番早い?←

帰路も今後の行きたい山話に花を咲かせる。
夏のアルプス、冬の八ヶ岳・・・みっちーの経験値から出る話に夢は尽きない。
俺『俺も鍛えるからいつか一緒に冬の赤岳行こう!』
み『まってるぜ!』
ま『二人とも青春してるねぇーw』
三者三葉の色が出た楽しい登山を温泉で締めくくる♨

同じ匂いを感じるアツい漢同志の化学反応。
この刺激を糧に互いに努力を続ければ
俺たちは更なる高みへと羽ばたいてゆくだろう。

ルートレビュー

難易度:D
季節的に残雪が多く踏み抜きや滑りなど注意する必要ありますが
それ以外は一般的な登山道です。

体力度:C
標高2145m 標高差929m 平均斜度7.8°
登り4:15(6.8km) 下り3:52(7.2km)
神楽ヶ峯から一度下った後もう一度苗場山に登り返すため
2座登ったような負担があります。

展望:D
ガスってしまったので評価は下がりますが、
晴れていれば周辺には頚城山塊、後立山連峰、新潟の山々という
天国のような絶景が広がります。

総評:D
なにより広大な湿原となっている山頂が見どころ。
ここが山であるのを忘れるような穏やかな世界が広がっています。
日帰りで登れる山ですがこの頂を長く堪能するために
あえて小屋泊を選択すると最高の体験ができると思います。

締めの一言
この平坦な頂は、俺たちを天へと誘う滑走路だった。

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