百名山

百名山27座目:草津白根山~旅人は背中で語れ~(14.07.06)

浅間山を登ってから草津白根山を踏破できなかったことが
悔しくてどうにか登る方法は無いか調べていた。
そしたら湯釜のある『草津白根山』は火口周辺規制がかかってるけど
隣にある『本白根山(もとしらねさん)』は登れることが判明。
しかもこっちが山域の最高峰であり百名山登頂の対象となっている様子だった。

登山口の駐車場は規制で入れないのだが
麓にある白根火山ロープウェイ(※2018年で廃業)を使えば
登山口までアクセス可能であることがわかった。
なんだよ、行けるじゃねぇか(゚∀゚)
やはり事前調査は大事だと痛感。

今回は簡単な山なのでSNSグループにお誘いをかけてみることに。
確かライダーが一人いたよな・・・お近づきになりたくてメッセージを送る。
二つ返事でお誘いに乗ってくれ、今回の登山ツーリングが決定した。



麓のコンビニに集うライダー達。
今回はじめましてとなるのはスズキ・イントルーダー250を駆るタカさん。
過去に車で日本一周したこともある生粋の旅人。

山を始めたきっかけを伺うとなんと両親がどちらも登山者で
北岳の山小屋で出会って結婚しているというある意味サラブレッドと判明←
そんな両親の下で育った彼は当然のように幼少期から山に
連行され続けた影響で一時期山が嫌いになってしまったとのこと。
・・・まぁ登山なんて子供には苦行なだけだよな(´Д`)

しかし大人になり社会に揉まれ荒んでゆく心←
それを癒すため久々に山に登ったら自然の良さを再認識。
ここ数年の間に自らの意思で登山に復帰したという
最高のエピソードを持っているアツい漢だった。

こりゃもっと聞き出せばさらに面白い話が出てきそうだな・・・
登りながら引き出していくとしよう!
よろしく頼むぜ\(^o^)/

二台で292号線を流しながら
白根火山ロープウェイの麓にピットイン。
いやぁ・・マスツーリングは実に楽しいデスネェ(‘ω’)

ゴンドラに乗り登山口を目指す。
草津国際スキー場(現:草津温泉スキー場)のゲレンデとなっているようだ。
ここでタカさんはスノーボーダーであることも判明。
冬に一緒に滑落する約束を交わす←

ロープウェイ山頂駅を降り登山口に立つ。
ここに来ることをどれだけ待ち望んだことか・・・(´;ω;`)
山頂周辺は遊歩道が整備されておりかなり歩きやすそう。
まずは右回りで山頂を目指すことにする。



遊歩道を歩いていると
タカ『お、コマクサだ!』と突然カメラを構える。
なんぞそれ?と自分も近寄ってみると・・・

あ!これ本とかで見たことあるやつ!( ゚Д゚)
ハートの形をした美しい花と他の植物が生育できない厳しい環境にしか
生育しないことから『高山植物の女王』の異名を持つコマクサ。
初めてお目にかかれて感無量だ。
これをすぐ見つけるあたり流石タカさん、北岳のサラブレッド←

話しながら歩いているとあっという間に
最高峰付近の本白根山展望所が目の前に。
残念ながら今回も天気は優れない・・・
まぁ梅雨だし雨降らないだけマシと考えよう。

あっさり到着\(^o^)/
ばっちり曇天\(´Д`)/

ま、とりあえず二人で儀式を楽しみましょうかね。
袋ラーメンVSサラスパスタ。
そっか。。。バーナーあれば普通のラーメンも作れるんだよな。
灯台下暗しの新たな気づき。今度やってみよう。

食事前の記念撮影(´・ω・)b
ワイルドかつ爽やかな笑顔がまぶしいタカさん(´▽`*)
この人柄で楽しく旅を乗り越えてきたことを感じさせる。



食事を終え最高地点に向けて歩き出す。
くっそ霧めぇ・・・ちょっとでいいから景色見せてくれよ(´;ω;`)

不意に目の前に看板が現れる。
どうやらここが遊歩道の最高地点。
三角点のある山頂までは自然保護のため登山道は切られていないそうだ。
山頂の標高は2165m・・・
あと15mくらい道作ってもよさそうなんだがなぁ(´Д`)
残念だがここを俺たちの頂としよう!

漢たるもの背中で語れ( ゚Д゚)←
タカさんは苗場山にてみっちーも愛用していたモンベルの『岳』Tシャツ。
自分は祖母山にて愛用した『旅に出ます 探さないでください』Tシャツ。
積み上げたものを語るに相応しい最高の記念撮影をすることができた。

看板の奥に見ゆるは真の頂・・・
実は登るための裏技として積雪期に挑めば遊歩道との区別がなくなっているため
三角点まで踏破できるようになるんだとか。
そうか、この頂は百名山ハンターを雪山へと誘うためにあるのだな←



ここで運よく霧が晴れ歩いてきた遊歩道が見える。
やっと山容をつかめる景色が見えた(T_T)

遠くには鋭く立ち上がる特徴的な山が。
三百名山の笠ヶ岳だ。
百名山にも北アルプスに同名の山がある。
まずはそっちを取ってから必ず行くからな!

続・背中で語る漢。
やっぱり『岳』Tシャツかっけぇな・・・オレモホスィ←

最高地点から展望所方面に周回を続けると大きな鏡池が見えてくる。

湖まで下りる登山道があったので寄り道。
澄んだ静かな水面に反射する鏡像が美しい。
これ以降は更に霧が濃くなりほぼ景色は望めなかったので
さくっと周回路を回ってゴンドラで一気に下山した(´Д`)



ロープウェイ乗り場で俺たちのマシンと記念撮影。
やはり相棒との写真は最高に旅感が出るな\(^o^)/

語り足りない俺たちは温泉に向かう。
草津白根山の近くにある温泉と言えば・・・?
そんなん草津温泉一択っしょ( ゚Д゚)
初めて見るエメラルドグリーンの湯畑に目を奪われる(゜_゜)

こうやって湯を外気に触れさせて湯温を調整したり
湯の花を採集したりしているそうな。
これらは全て草津白根山の湯釜から流れてきているのだと思うと感慨深かった。

二人で草津温泉にダイブしこれまでとこれからを語りつくす。
お互い旅人である分ネタは草津温泉の湯のよう無尽蔵←
アツい湯につかりながらアツい夢話に花を咲かせた実に幸せな時間だった♨

俺『タカさん!俺に北岳を教えてくれ!(;´Д`)』
タカ『任せろ!今夏一緒に行こう!(=゚ω゚)b』

漢の約束である握手をガッシリ交わし、それぞれの明日へと走り出す。
次にその手が交わされる場所は、南アルプスの最高峰だ!(=゚ω゚)人(T_T)

ルートレビュー

難易度:E
登山道はすべてしっかり整備された
遊歩道のため危険個所はありません。

体力度:E
標高2145m 標高差129m 平均斜度3.1°
登り1:13(2.4km) 下り1:05(3.6km)
ロープウェイで登山口までたどり着け
標高差も小さいため初心者でも登れ・・・ました。
このロープウェイは2018年の噴火の影響で
廃業となってしまったため現在は幻のルートとなります。

展望:E
曇ってしまった・・・(´;ω;`)
晴れの時リベンジしたいと思います。

総評:E
天候も悪く正直撮れ高がありませんでした。
しかし高山植物の女王であるコマクサを
初めて見ることができたので
高山であるという片鱗はしっかり味わえる山でした。
繰り返しますが快晴の時もう一度登って
本当の良さを知りたいと思います。

締めの一言
2021年現在未だ規制のかかる頂。
一日も早く、百名山ハンターの笑える日が来ることを切に願う。

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