三百名山

三百名山23座目:太郎山~筋肉時代の幕開け~(20.06.20)

2015年→2020年に突然の年代ワープ!<(^o^)>
あまり昔の記事ばかり書いても新鮮味がないので
これからは現代編と交互に書いていこうと思います!(。-`ω-)b

時は2020年3月下旬。
新型コロナウイルスによる初の緊急事態宣言により
全国の登山者は自宅で好山病を募らせていた(‘A`)

しかし俺はこれを好機と捉えた。
緊急事態宣言?『筋肉時代宣言』の間違いだろ?(゚∀゚)←
これは引きこもっている間に体を作っておけという山神のお告げ。
明るい未来を信じてランニング、筋トレを欠かさず
筋力向上に努める日々を過ごした。

そして5月末に待望の宣言解除。6月末には県を跨ぐ移動解禁!
解除開けの週末に居てもたってもいられず家を飛びだした。
登山始めてからこんな長期間山に登らなかったのは初めて。
貯め込んだ登山欲を解き放つのは・・・太郎山だ!

太郎山は三百名山で栃木にある日光連山のひとつ。
日光連山には男体山、女峰山、大真名子山、小真名子山、太郎山
という主要なピークが5つあるのだが名前的にもなんとなく
父、母、長女、次女、長男という家族を連想させる。

きっと末っ子の太郎山からは連なる日光一家の雄姿を見渡すことができるはず。
3か月ぶりの登山と未知なる景色に心を躍らせながら、いろは坂を駆け上がった。



太郎山登山口からけっこう離れた光徳牧場にピットインし6:15出発。
久々の登山だし長めに歩きたかったので
登りは西側の山王帽子山を経由して山頂へ。
下山は東側の裏男体林道を歩く周回ルートをとることにした。
光徳牧場はその中間地点に丁度いいのだ。

牧場から暫くロードを歩き山王峠へ至る登山口へ!

爽やかな木漏れ日を浴びながら土を踏みしめて歩く・・・
禁事前は冬山を登っていたしこの感覚を味わうのは実に8ヶ月以上も前だ。
また、ここに戻ってこれてよかった(´;ω;`)

1時間程度で山王峠まで登ってくると景色が開け
広がる湿原、木道、青空、太陽。
はぁ、、、これが欲しかったんだよ・・・
目に映る景色にいちいち感動する( ;∀;)

更に木道を進むと最初のピーク・山王帽子山が見えてくる。



一旦ロードを挟んで再び登山道へ。
周回しないのであればここまでは車で来れるんだよなぁ・・・
若干損した気分←

ここから登山道は獣道の様相。
笹原をかき分けながら進むと男体山の頂が少しづつ見え始める。
あぁ、速く全貌が見たい!

1時間程度の8:30に山王帽子山に到着!(´∀`)ノ
近くに何かの気配を感じる。振り向くとそこには・・・

エイリアン!( ゚д゚)・・・のような倒木発見。
ご丁寧に目と歯に見える小石もねじこまれている。
蝶ヶ岳のゴジラの木のような登山者の遊び心の集大成と言ったところか。
これは太郎山の隠れた名物となりそうだ(^-^)



周囲は樹林に囲まれているが丈が低く若干景色が望める。
まずは雲の霞む関東最高峰・日光白根山

その隣には聖剣の安置されし皇海山

そしてようやく男体山の全貌が。
いずれも6年前百名山に燃えていた頃に踏破した懐かしい頂。
見ているといつだってあの時の熱い気持ちが蘇ってくる。

男体山麓には中禅寺湖と戦場ヶ原の広がるのどかな風景。
あぁ、こういうとこに住みたい(´ω`*)
山頂からの景色をしっかり堪能し先へ進んだ。



山王帽子山を少し下るとやっとお目当ての太郎山が見えてきた。
見た感じまだ結構あるが今こそ鍛えた筋肉を爆発させる時。
地図見ると標高差は約350m・・・東京タワー1本分頑張ろう!( ´Д`)

登りは辛いけどふと周囲を見ると
自然の美しさに何度もハッとさせられる。
そう、全てを受け入れ楽しく過ごすのが登山の在り方だよな( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ

10:30にもうひとつ手前の小太郎山に到着。
ペースは落とさず来れたので筋力は衰えていないことが証明された。
ここまで来たらもうゴールは目の前だ。
小休止しようと振り返ると・・・

中禅寺湖と男体山の絶景!!( ゚д゚)
吹き抜ける高原の風が汗だくになった体をイイ感じに冷やしてくれる。

男体山に付いていくように隣に
大真名子山、小真名子山、女峰山という日光一家の女性陣が並ぶ。

西側にはどっしりと構える日光白根山と広がる青空。
予想していた通りの絶景・・・おまえらの雄姿にずっと会いたかった!(´;ω;`)



感動に浸る小休止を終え今度こそ太郎山の頂へ。
もうゴールは目の前に見えている!

小太郎山から先は切り立った痩せ尾根を歩く。
若干スリリングではあるがしっかり足場はあるので臆することはない。

歩いてきた道を振り返りながら最後の急登を登って・・・

10:30に太郎山頂到着。
8ヶ月ぶりの無雪期の頂!会いたかったぞ、山頂標識!(´;ω;`)



だが歩いてきた尾根に遮られ期待していた家族の姿はいまいち見えず( ´_ゝ`)


その代わり反対側は遮るもののない日光白根山の絶景が広がる。
末っ子は家族に背を向けたいお年頃ってことかな←

歩いてきた尾根と小太郎山&山王帽子山を見下ろして。
牧場から900m近い標高差を登り切ってこの絶景にありつけた
感謝を噛み締めながら山飯&コーヒーブレイクを堪能する(-人-)

珍しく標識が複数あったんで欲張って記念撮影←
槍ヶ岳とか剱岳のように使える標識は全て使わないとね(。-`ω-)b
久々の山頂をこんな具合にまったり1時間過ごし11:30に山頂を後にした。



下山は西側ルートを辿る。
数分降りると突然の湿地帯を突っ切る道が出てきた。
湿原の周囲は切り立った岩壁に覆われている・・・そうか!
おそらくここは太郎山の火口だ。
窪地の堆積物がこの湿地を作り出したのだろう。
地図にはお花畑って書いてあるから
適期になれば高山植物が咲き乱れる姿も楽しめるのかもしれないな(´ω`*)

11:45頃に荒薙というガレ場の斜面をトラバース。
やはり周回するとバリエーションに富んだ登山道に出会えるな。

男体山よく見ると火口があることが分かる。
いつも南方面からしか見えなくて台形な山ってイメージしかなかったけど
ちゃんと火山ってことがここから見て初めて体感できた。

日光一家女子群もこれで見納め。
様々な姿をしっかり楽しませてもらったぜ!
ここから先は眺望のない樹林を一気に下ることに。



12:30に裏男体林道に出る。
ここからはひたすら平地を歩くだけ。
最後まで自然をのんびり楽しもう!(=゚ω゚)ノ

林道は砂利から舗装路に。
それにしても道路と林の美しさに癒される・・・
体に負荷無い状態だとどこまでも歩ける気がしてくるよ(´ω`*)

14:00に愛車の元へ帰還!
いやぁ、、もう終わってしまったか。。。
気持ち良すぎてまだまだ歩いていたかった( ´Д`)
そしてやっぱり山は全てが最高。もうこれがなきゃ生きていけない。
改めて自然から得るものの大きさを知った。

あと長らく引きこもっている間に
旅や山の動画に沢山世話になっててさ、ふと気づいたんだ。
自分の山行も共有して楽しんでもらえたらいいじゃんって。
だからさ・・・

Youtubeはじめました!/ ^o^\
というわけでブログ現代編は動画投稿とセットで進んでいきますのでお楽しみに!
そして読者のみんな!チャンネル登録&高評価よろしくね!←
いつか三百名山のすべての動画に収めることができたら。。。
新たなる夢が胸に灯った、2020年の初夏となった。



ルートレビュー

難易度:D
ヤセ尾根や荒薙など若干スリリングな箇所はありますが
区間も短く整備されているので一般的な登山道です。

体力度:C
標高2368m 標高差941m 平均斜度9°
登り5:10(6km) 下り3:20(8.4km)
前半の登りはきつめですがそれさえクリアすれば
後半は林道の平坦路となるので楽勝。
太郎山のみを登るのであればDとなります。

展望:C
山王帽子山から荒薙の区間まで眺望あり。
日光連山と周囲の百名山を見渡すことができます。

総評:C
景色もいいことに加え樹林、湿原、急登、
ヤセ尾根、林道、果てはモンスターまで出てくる
バリエーションに富むルート。
様々な発見が楽しくあっという間の山行となるでしょう。

締めの一言
さて、動画撮るために踏破した山もう一度登らんとな( ꒪﹃ ꒪)←

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  1. […] 太郎山&浅草岳を登った次の週に関東甲信越地方は梅雨入りとなる。 せっかく緊急事態宣言開けて登りまくろうと意気込んでいるこんな時に・・・(‘A`) 諦めきれずに予報を睨みつけながら行けそうな山を探ると 中央アルプス方面がワンチャンありそうだったので 三百名山の南木曽岳(なぎそだけ)に狙いを定める。 […]

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