百名山

百名山50座目:赤岳~紅に染まる山~(14.10.25)

山仲間に囲まれ賑やかな登山を続けている今日この頃。
・・・最近ソロ登山してなくね?(  °д°)
振り返ると8月北海道遠征の羅臼岳以来ソロで登ってない。

金属のボディに囲まれ快適な登山を続けている今日この頃。
・・・最近バイク乗ってなくね?(  °д°)
これも8月頭の木曽駒ヶ岳以降登山で乗ってない。

孤独と刺激が足りてねぇ今日この頃←
・・・今年最後の登山ライドやったるか!(  ゚∀ ゚)
近場で雪降ってなくて未踏の山を探し今回のターゲットは赤岳に決定!

長野と山梨の県境にまたがる八ヶ岳連峰。
その最高峰となるのが標高2899mの赤岳。
赤褐色に覆われた山肌からその名がつけられており
同じ八ヶ岳連邦最北端の蓼科山を登った時に眺めた勇姿を今でも思い出す。
ただ逆光気味で赤かったかどうかはよくわからなかったんだよな・・・
ならば自分の足と目で、真の姿を確かめに行こう!

高まった期待と情熱を右手に込め数ヶ月ぶりに目覚める相棒。
夜風に吹かれながら孤独なナイトランを楽しみ麓へと向かった。
o孕o====3



道の駅に前泊し翌朝7:20に
登山口である八ヶ岳山荘にピットイン。
地図みるとこの先にも駐車場はあるようだが
オフロードだったのでバイクで攻めるのは諦めて歩くことにした( ´Д`)
そしてこの時点で標高1500m。
10月下旬は流石に寒く吐く息は白くなる(((°Д°)))

まぁこれくらいの林道歩きはウォームアップに丁度良い。
太陽が差し込み目覚める樹林。
歩きで血が巡り目覚めるカラダ。
二つの相乗効果で全身が登山モードへと切り替わる!ε=┌(  °д°)┘

一時間ほどで最奥の駐車場のある美濃戸山荘へ。
暖を取りに中に入ったら剥製のような本物の犬がいてビビル。

小休止を終え分岐路を南沢方面へ進むと
なんかカッコイイピークが見えてきた。
あれが赤岳?期待に足は早まる!

『お前に一言物申す!やろうと思ったら今すぐにやれ!
人生に保険なんて無いんだよ!!』

ああ、だから俺はここにいる。
エガちゃんに激励され力強く南沢の樹林を進み続ける。

苔に覆われた河原の小径を木漏れ日が照らす。
めちゃくちゃ良い雰囲気の登山道だ・・・( ˘ω˘ )
暑くも寒くもない絶妙な気温の中快適に歩きつづけた。



10:00ジャストに山脈の麓となる行者小屋に到着。
標高も2350mまで上がってきたぞ。
景色も開け八ヶ岳を構成する稜線が目前に迫る!
天気も最高だしちょっと休憩してきますかねぇ〜(´∀`)

何気なく振り返ると槍ヶ岳の穂先発見!(  ゚∀ ゚)
やっぱどこからでも目立つなぁ。
一度登った山を見つけるとうれしいよね。

休憩を終え次は稜線へと向かう地蔵尾根を直登する。
ここから登山道の雰囲気は一変し階段、梯子、鎖の連続。
わずか800mの距離で一気に標高を400mも上げる急登で上りごたえは抜群!

ずっと樹林だった分この変化は刺激的。
きついけどそれだけ早く太陽に近づける!

上のほうで森林限界を超え景色が開けてきた!(  ゚∀ ゚)
麓から見えていたさっきの山は赤岳でなく手前の阿弥陀岳だったか。

振り返るとこの絶景。
歩いてきたルート、麓の街並み、アルプスの山並み。
一気に高度が上がるからこそ見えるダイナミックな地形。
最高すぎる景色だ!/ ^o^\



11:15に地蔵の頭に到着し八ヶ岳連峰の稜線に到達!

俺「稜線カッケェェェ!!」
?「ここ良いよね!写真撮ってあげようか?」
俺「あ、オナシャス!、あれが、俺たちの目指す頂き!( •̀ω•́ )σ✧」
?「良いねそれw自分も同じように撮ってw」

と、近くにいる登山者と写真を取り合う。
ソロだと自撮り難しいからこういう時助かるなぁ。

?「目指す場所は同じだし一緒に行こうか♪」
俺「ぜひ!!(  ゚∀ ゚)」

こうして写真撮ってくれた西川さんという方と
臨時パーティを組み山頂まで同行することになった。

稜線の少し左には富士山が正面に迫る!
もう3000m以上は冬の世界へ突入した様子。
ギリギリのタイミング来れてよかった。

さらに左を見ると麓へと落ちていく山陵の向こうから
再び立ち上がる奥秩父山塊。
この高度感がたまらないなぁ・・・(^^)
写真を乱れ撃ちしながら稜線を駆け抜ける!

12:00ジャストに山頂直下の赤岳頂上山荘に到着!

山荘内部を見学。
ストーブが温かく実家のような安心感。
これで外は絶景とか言うことなしだな。
いつか宿泊・・・いや、もう住んでみたいわ←

風が強く体温が下がってきたので
建物の風避けを利用し山頂より先に山飯タイム。
西川さんと装備や山の話をしていると
なんと百名山ハンターであることが判明!
やはり同志は引き寄せる何かがあるのか・・・
互いの踏破した山エピソードが山飯の最高の調味料となった(´¬`)



腹ごしらえ完了。
さぁ、太陽煌く頂へ向かって駆け抜けろ!ε=┌(  °д°)┘

振り返るとようやく蓼科山まで連なる八ヶ岳連峰の全てが見渡せた!
こっちから見ると蓼科山小さいなぁ・・・
そして近いような遠いような絶妙な距離。

阿弥陀岳も入れて構図を切り取る。
大きいんだけど端まで見渡しきれて手のひらに収まりそうな山脈。
なんか箱庭のようなコンパクトさを感じる。
全山縦走したら絶対楽しいわこれ。

13:15、山頂到着!
食事の時間引くと登り4時間半くらい?
標高の割には時間かからなかったな。
最高の景色と素敵な出会いが足を加速させてくれたのだろう。
同志西川さんと共に50座記念の5ピースで構図に収まった!



山頂から遠くを眺めると31座目である南アルプスの北岳&間ノ岳が見えた。
そっかぁ。。。あれ登ったんだよなぁ。
でも間ノ岳までは届かなかったんだよなぁ。
来年こそリベンジしてやる!( ゚д゚)و


さらに奥には46座目・奥穂高岳大キレット〜47座目・槍ヶ岳の稜線。
こうして引きで見ると結構な距離だな・・・
いや~、、、あそこ全部歩ききったとかマジでよくやったわ俺。
登ったことのある山が見えると
挑戦時のストーリーが思い起こされ様々な感情が渦を巻く。

初めて北アルプスを見た美ヶ原の時は
少年のように目を輝かせていただけだった。
あの時の自分と比べると・・・すっげぇ成長したわ( ´_ゝ`)

そして見えてしまった・・・トラウマの御嶽山
2ヶ月経ってもいまだに噴煙吹き上げる姿がチクリと胸を刺す。
俺「そういえば俺噴火した時あれ登ってたんすよ・・・」
西「へぇ〜そうなん、、、ってマジで!?kwsk!!(゜Д゜)」
こうしていつも通り質問攻めに会うのだった←



一通り写真を撮り尽くし下山開始。
下山路は南側の文三郎尾根を降りる。
阿弥陀岳への稜線カッコよすぎだろ・・・

ここで地図を見ると阿弥陀岳を経由して
登山口まで降りれるルートがあるじゃあないか。
もういくしかないっしょ!!<(^o^)>

西川さんはそのまま文三郎尾根経由で行者小屋に
戻るとのことで名残惜しいがここでお別れだ(´・ω・`)

俺「短い間でしたけど楽しい時間ありがとうございました!」
西「こちらこそ!またいつか会えると良いね♪」
俺「未踏の百名山あったら是非一緒に行きましょう!」
熱い握手を交わしてそれぞれの路を歩き出した。

石鎚山の時のような偶発的な出会いがここでも生まれようとは・・・
同志として、また近い将来再会することになるだろう。

中間地点の中岳山頂から見る富士山がまた素晴らしい。
そして阿弥陀への手前にはいくつかのザックが転がっていた。
不思議に思いつつ登り始めるとこれがかなりの急登でしんどい( ´Д`)

そうか。。。皆ザック置いて山頂往復してんだなこれ。
だが俺は前に進み続けたいからザックは背負う。
漢に後退の二文字はねぇ!!←

気合で登りきり14:40に阿弥陀岳山頂!
振り返ると・・・

『アカタケカッケエエエ!!(゚Д゚)』
落陽に照らされ紅に染まる山。
山肌と相まって本当に赤い・・・名は体を表すとはこのことだな。
丁度いい時間に丁度いい場所に立てた自分。
蓼科では感じられなかった赤岳の真の姿、この目に刻んだぜ!



赤岳の隣にあるのは横岳。
由来は横に長いから・・・かな?w

山頂にはお地蔵様の姿。
八ヶ岳の山名パターンから察すると
山頂で南無阿弥陀仏したから阿弥陀岳ってことで間違いないな←

山頂で最後の小休止。
温存していた秘蔵の行動食・カマンベールチーズの封印を解く。
適度な塩気と丸かじりする贅沢感&満腹感。
・・・タマリマセンネェ( ꒪﹃ ꒪)
これからはハードな山の精神安定剤として持っていこ←

いやー快晴続きで絶景に囲まれた一日だった。
これで思い残すことはない。
阿弥陀から続く御小屋尾根を辿って相棒の元へ戻ろう!



御小屋尾根に入るとすぐ樹林となってしまい景色は無いが
木々の間から噴煙を上げる御嶽山の姿・・・

哀愁漂う金色の空を眺めてふと気づく。
そうか・・・今年の登山シーズンもこれで終わりなんだ。
楽しかったなぁ・・・でも寂しいなぁ・・・。゚(゚´ω`゚)゚。

下り続けて2時間経過した17:00でもまだ樹林帯は続く。
案外長いけどあと少し・・・
太陽が落ちるのが先か?山を抜けるのが先か?

マニアワナカッタ←
登山口を出た先の別荘地帯で迷ってタイムロスし
17:30下山になりましたとさ\( ^o^)/

帰路の八ヶ岳SAで八ヶ岳コンボを喰らい山行を締めくくる(-人-)

なにはともあれこれで百名山折り返し地点の50座踏破。
一応2014年中の目標として密かに掲げていただけあって
無事達成できてホッとしている。

ここからは先は遠征登山も増えるし
アルプスも沢山行くだろうし一筋縄ではいかない山ばかりだ。
近場の山を集中的に登ることで
体力と知識はしっかり身につけることができたんじゃないかな。
相棒のZZR1400もこの1年山にダムに観光地に本当によく走ってくれた。
来年もその翼で俺に感動を届けてくれ!

車、バイク、マス登山、ソロ登山。
それぞれにメリットとデメリットはあるけど
全部ひっくるめて楽しいんだよな・・・
これからも程よいバランスで山に挑み続けたい。
その先にある、感動を求めて。



ルートレビュー

難易度:B
行者小屋までは一般的な登山道ですが
地蔵尾根は梯子と鎖が長く続く程よくテクニカルなルート。
文三郎尾根のほうが若干緩やかで鎖場も少ないので
自身のレベルに合わせて選択しましょう。

体力度:B
標高2899m 標高差1409m 平均斜度9.9°
登り5:40(8.2km) 下り5:25(6.8km)
標高差もありコースタイムも長いので
一般的には1泊2日コース。
健脚者であれば標高差分を速さでカバーできるため
日帰りでも十分登れます。

展望:B
序盤の樹林が若干長いですが
地蔵尾根の途中から稜線はずっと絶景。
東側は奥秩父山塊と富士山。
西側にはすべてのアルプス。
南北に走る八ヶ岳の稜線を心ゆくまで楽しめます。

総評:A
標高の割には登りやすく
コンパクトに纏まっている箱庭のような山脈が魅力。
山頂へ至るルートも四方から多数あり、
ピークハント、縦走、周回などなど
初心者から上級者のどんな要求にも応えてくれる名峰です。

締めの一言
出発~帰宅まで全ての工程が『旅』なんだ。

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